33mm 表記タイヤOKにしますわ!(by JCF)

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JCF からクリスマスプレゼント?

JCF のサイトに本日、以下の様な掲載がありました。

シクロクロスにおけるタイヤ幅規定の運用 について
競技大会時に,ゲージ等で実測した結果最大幅が規定の33mmを超えるものであって,33mmの製造者表示を確認できるタイヤについては競技における使用を認めてよいのとする.
(http://jcf.or.jp/?p=47766 より抜粋)

(まだ本ブログがタイヤ幅の話まで行ってないんですけどね〜。)

正式なシクロクロスレースでは当然 Cyclocross 自転車の機材としての規定がありますが、これに「タイヤ幅は33mm以下であること」という規定があります。

Wheels of the bicycle may vary in diameter between 70 cm maximum and 55 cm minimum, including the tyre. For the cyclo-cross bicycle the width of the tyre (measured between the widest parts) shall not exceed 33mm and it may not incorporate any form of spike or stud.
自転車の車輪は,タイヤも含めて最大 70cm から最小 55cm のあらゆる寸法を採用できる.シクロクロス用自転車ではタイヤの最大幅(もっとも広い部分で計測する)は 33 mmとし,またいかなる形式でもスパイクやスタッドを組み込んではならない。
(http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2014/09/Clarification-Guide-of-the-UCI-Technical-Regulation-ver20140423-ej.pdf より抜粋)

注:日本語訳では「寸法」とかいてあるが、diameter = 直径の間違いと思われる。

今 まではスタート直前に審判がコの字型の枠(33mm の溝がある)をタイヤに通るか否かで OK or ダメを判断していました(*1)が、今シーズン序盤の国内のあるレースでコの字ゲージがイマイチだったのか「タイヤ幅表記あってて、自前のノギスで測ってあってたのに!」というトラブルがあったようで…。おそらくこれを 受けて規定、というか運用を変更したのだと思われます。

33mm タイヤゲージ(金属製が多い)

33mm タイヤゲージ(金属製が多い)

余談ですが、「もっとも広い部分で計測する」とあるので、ブロックなどが飛び出ていればそれも幅としてカウントされます。最大幅。

しかし33mmと表示があれば40mmでも使っていいのかな?「ただし36mmを超 えないこと」「JCF が事前に認可した指定タイヤ(もしくはメーカー)であれば」という但し書きもあったほうがルールとしては Better。どこぞとも知れないメーカーが40mmに33mmと書く可能性もあるわけだし。タイヤ幅表記無いやつにマジックで書くとかw

まあ、ほとんどの場合は表記を信じて問題無いでしょうから、今までタイヤ表記と審判ゲージに振り回されていた悪意の無い選手が救われる、というのは朗報ですね。

JCF の小回りのいい判断だと思います。

>>> 追記

以下は facebook 上で確認した情報です。(参照: https://www.facebook.com/takeshi.hashimoto.549/posts/951834024897291 → 個人の投稿なので見れないかも)。橋本さん他の皆様に感謝。おおよそ信頼できるソースでしょう。

以下要点。

  • 「実測が」33mmを超えないというのが大原則
  • 国内限定ルールであって UCI ルールではない
  • 最終的な判断は現場で都度都度で
  • UCI Point が付くレースでは結局 UCI ルール遵守になるのでは?
  • 33mm 表記で OK とするかは結局そのレースの審判長判断になるのでは?
  • 現時点ではどのレースで適用となるかはわからない。

確かに、あまりこの運用(というか特例)を使う場所ってないんじゃないかと思えてきました。タイヤ幅計測やってるのなんて UCI と全日本だけだし(どちらも UCI Point のつくレース)。

現場でタイヤ幅オーバーをみつけた時、これまでは「次はダメだからね!」で済ましていましたが、それでは格好が付かないので JCF が抜け道を明文化しただけなんじゃなかろうかと思ったり。

結局のところ、緊急時の逃げ道にはなり得るかもしれませんが、選手側が積極的にかかわるルールでは無いと思います。正しい33mm幅のタイヤを使いましょう(*3)。

<<< 以上追記

*1: 国内レースで厳密に計測しているのは UCI レースと全日本だけです。が、タイヤ幅測られない試合でも規定外タイヤ使って失格になっても馬鹿らしいし、やっちゃダメですよ!

*2: スタート直前に計測、かつスタート時間までには選手を「並ばせないといけない」というルールへの運営側のジレンマもあるのかなと勝手に想像。2015-16 の全日本男子エリートも1分前ぐらいまでコールしてたもんなぁ。そもそも人数多すぎるんだけどね。

*3: 日本国内レースは激しく難しいというコースは少ないので、タイヤ幅狭め=走りの軽いタイヤの方が有利なレースの方が多いと思います。意外と33mmと32mmは違いますよ。砂レースやバッドコンディションが好きなら別だけど。