そんなリザルトで大丈夫か?C1編

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いよいよデータ編の本題、C1 選手ってホントに強いの?どのくらい強いの?を見てみます。

が、最初にちょっと愚痴ります。本題に行きたい方は「C1 昇格者リザルト比較」まで PageDown してつかーさい。

前回投稿について、SNS 上で「くだらん」というコメントを見かけました。

確かにくだらない記事ですね。記事タイトルも煽り気味だったかもしれません。ただ、数字という視点で見てみたらどうなんだろうね、という意図で書いたのであって、C3 からやりなおせとか言いたいわけではありません。AJOCC が設定したルールから外れているわけではありませんしね。

実際、選手ピラミッドの視点からでは C2 人数はむしろ足りないぐらいですし、1大会1レースに限定されるべき C1 ほど何のかんのツッコミが必要なカテゴリーでは無いと思います。(というか今回の C1 編がメインで、C2 はついでにやってみた的な)。

しかし、まあ、人格を否定されるのは悲しいですね…

数字を眺めることで見えてくるのもあると思うので、これからも記事は書いていこうと思いますが、暖かく見守って頂ければと思います。

さて、、、気を取り直してメインコンテンツに行ってみましょう!

C1 昇格者リザルト比較

能書きについては前回投稿の冒頭を御覧下さい。要約すると以下。

  • AJOCC のルールを考えると昇格しにくく、残留しやすい。
  • C1 に残留している選手は本当に C2 の選手より強いの?
  • じゃあ、C2 から C1 に昇格した選手のリザルトを眺めてみよう。

C1(Category-1) といえば、全日本や UCI レースへの参加権も与えられる、名実ともに日本シクロクロス界のトップカテゴリー。例えばニュースサイトなどでも下位カテゴリーとは扱いが天と地ほどあるし、観客の注目度も CL1 や CM1 などと比較しても頭一つ抜けている。当然にみんなが憧れるカテゴリーである。

では当然に選手は強い、はず。少なくとも、C1 選手は C2 から上がりたてのペーペーより強いはずだよね?(←ちょっと強引)

というのがテーマです。

  • 2015-16シーズンにC1に昇格した選手について、
  • 昇格後のレース(15-16シーズン内の最大4レース)のリザルトをピックアップ
  • リザルトについては完走したもののみ利用(DNS, DNF, DNQ など含まない)
  • たまに化物クラスの選手のリザルトが混ざっているが、メカトラリザルトと相殺(平均に影響しない)と考えてそのままカウントする。

順位

順位から見ていきましょう。

C1昇格直後の獲得順位カウント

35位の谷をはさんで2つの山がありますね。意外と30位ぐらいまでに固まっています。

15-16シーズンは出走人数により昇格者は最大3名。また、昇格対象者が若すぎる場合には繰り上げということもあり、昇格者と一口に言っても様々。C1 へ昇格時の順位を1位、2位、3位以下で分別してグラフにしてみましょう。

C1昇格直後の獲得順位カウント(昇格時順位ごと)

さすが1位昇格者は順位が高めですね。逆に3位以下昇格者では1〜5位を獲った選手はおらず。平均順位は2位選手と3位以下選手でひっくり返っていますが、大きな意味は無いと思います。

順位%

しかしやはり順位ではよくわかりませんね(出走人数によって重さが異なってしまうので比較対象になりにくい)。順位%にいってみましょう。

C1昇格直後の獲得順位%カウント

ほぼ右上がりのきれいなグラフです。さすがの通称”化け物クラス”(*1)。C1 新参者が簡単に上位に食い込むのは難しいようです。

だがしかし、一番右側。90〜100%の箇所だけが凹んでいます。これはつまり「新参者がビリケツ争いをしていることは意外と少ない」ということでしょう。先程と同じように、昇格時順位で分けてみましょう。

C1昇格直後の獲得順位%カウント(昇格時順位ごと)

明暗くっきりですね。これは面白い。

1位昇格者は全体に値が分散していて「半分より上」の成績もそこそこありますが、2位と3位以下の選手では値が60%寄り右側に集中しています。平均値も1位昇格より+20%。

1位昇格者の平均値はおおよそ半分の51.66%、つまり平均すれば、中ほどの順位を獲っていることになります。

そして16-17シーズンからは C1 への昇格者は1名に限定されました。ということは上のグラフの1位昇格の選手しか居ない(*2)ことになるので、16-17には C1 選手の半分近くは新参者の後塵を拝してしまっている計算になります(*3)。

*1: 筆者は C1 昇格直後に「化け物クラスへようこうそ!」と先輩 C1 選手に声をかけられた。懐かしいなあ。
*2: 正確には繰り上げ昇格があるのですべての選手が1位昇格者とはかぎらない。
*3: 下位昇格者が減ったりするのでグラフの数字よりは若干マシになると思うが。その辺はざっくり予想。

走行%

走行%はレースで周回遅れになると値がつきません。「同一周回ゴールするならどのくらい?」というぐらいの基準になるでしょうか?

C1昇格直後の獲得走行%カウント

93%が目標値?

C1昇格直後の獲得走行%カウント(昇格時順位ごと)

うーん。よくワカラナイですね。平均値は昇格時順位ごとぐらいになっているか、ぐらい。

周回遅れをカウント

ついでに、周回遅れ(*4)をネガティブな成績としてみたらどうでしょう?というわけでカウントしてみました。数だけだとわからないので、昇格者の全リザルトに対する周回遅れリザルトのパーセントとして集計。

C1昇格直後の周回遅れ率(昇格時順位ごと)

これまた明暗くっきり。

昇格2位以下の選手では昇格後の半分以上のレースでラップされていた、ということ。ラップされるレースが続くのは結構こたえます。C2 でばっちり勝って大手を振って C1 に乗り込むぐらいが丁度良さげのようです。

まとめ

テーマ再考のネタとしては順位%の昇格時順位ごとのグラフに尽きるでしょう。

C1昇格直後の獲得順位%カウント(昇格時順位ごと)

オレンジだけ見れば良し。現状の C1 レースで真ん中より下のリザルトだと「なんだ C1、大したことね~じゃん」と C2 から上がってきたばかりのペーペーにナメられます。

やっぱり泣く子も黙るトップカテゴリー「C1」としては、プライドと脚でもって C2 からの新参者に厳しい現実を叩きつけるような走りをして欲しいなあと思います。練習がんばりましょう!

以上でした!

疲れたー。