世界戦見ましたか?女子 Elite が激アツ展開で面白かったですね。
※本記事中にレース内容のネタバレあり。
さて、その世界戦を振り返ってみましょう。男子 Elite ではベルギー Wout VAN AERT 君とオランダの Mathieu VAN DER POEL の若手の激突だったり、女子 Elite はシクロクロスから離れていた Marianne VOS が再度世界王者を穫れるかが注目されました。
というわけで、今回は年齢やら完走率やらを見ていきます。ネタとしては UCI のリザルトページなどから。
本文中に「順位あり」という表現が出てきますが、出走データが取りづらかったので。要するに DNS, DNF, 失格の選手は入っていない人数、逆に言うと完走とラップアウトされた選手人数の合計。おおよそ全体人数と考えていいです。
人数データ
まずは基本的なところから見てみましょう。女子 Elite。
出走人数 | 43名 |
順位あり(完走+ラップアウト) | 37名 |
完走 | 29名 |
完走率 | 67.4% |
意外と完走率は高い。日本人は3名中1名完走。もうちょっと頑張りたい。次に男子 Elite。
出走人数 | 64名 |
順位あり(完走+ラップアウト) | 60名 |
完走 | 29名 |
完走率 | 45.3% |
こちらも思ったより完走率高いですね。日本人選手3名はいずれも完走できず。
年齢
まずは年齢から。気になる選手をピックアップ。多分実年齢ではなく、CX 年齢表記だと思います。
- Wout VAN AERT: 23歳/ベルギー
- Mathieu VAN DER POEL: 22歳/オランダ
- Lars VAN DER HAA(通称ワンコ): 26歳/オランダ
- Laurens SWEEC: 24歳/ベルギー
- Jeremy POWER(日本にもよく来るよ): 34歳/USA
- Kevin PAUWEL(寡黙な職人): 33歳/ベルギー
- Lars BOO(元世界チャンプ): 32歳/オランダ
- 小坂光 29歳/日本
- 沢田時: 23歳/日本
- 前田公平: 23歳/日本
小坂選手ももうすぐ三十路か〜、というのが一番印象強かったりしますが、世界トップを争っている2人は若いですね。Mathieu 君は Under23 に出られる年齢だし。
続いて女子,,, と思ったけど語れるほど女子の選手を知らないや。アルカンシェルを取りまくっている Marianne VOS 選手は 30歳。
さて、グラフ作ってみましょう。まずは女子 Elite の平均年齢。
誤差範囲がぶっ飛んでるのが目立ちますね。55歳は地元ルクセンブルグの Suzie GODART 選手。このレースが引退試合だそうで(cyclowired より)、完走はなりませんでしたが難コースに挑む心意気に拍手!お疲れ様でした。
20代後半が多め。後述の男子と比べると30代が比較的多いかなという印象。
さて男子 Elite。
女子よりちょっと低めでまとまっていますね。最高齢はデンマークの Joachim PARBO 選手の43歳。完走ならずの45位。平均値は競技スポーツとしてはいいとこな感じです。
30歳以下がおおよそ2/3を占めています。特に「〜25」は Under23 を含まないことを考えると実質的には23,4,5の選手がごっそりいる事になります。
Nys 様のイメージがありましたが、30代の選手が多いというわけではないのですね。
国ごと人数と完走者
国コードが入っているので、国ごとで分けてみましょう。グラフが見にくくなるので、順位あり人数が1名以下の国は除去。X 軸はスタートリストのならびを左から(つまり15-16 世界戦で成績が良かった国順に並んでいる。)
レースでも目立っていましたが、アメリカが最多人数。フランスとカナダはきっちり完走者を出しています。オーストラリアは南半球からお疲れ様。
男子はさすがのベルギー。あまりイメージが強くないスイスは5名完走。上位に食い込めるかがこれからの課題か。ドイツは10位にも入ったし、地味だが堅実。
それに対してアメリカ男子、頑張れよ!UCI ポイントはアメリカの国内レースで稼げているけど(=出走人数は多くなる)、レベルがヨーロッパに追いついていないのかもしれません。カナダもしかり?
ちなみに男子 Junior で表彰台を独占したイギリスは、出走は FIELD Ian 選手のみで37位完走ならず。Junior で優勝した子もインタビューで「シクロクロスを続けるかを迷っている」と言っていたらしいが、やっぱり人気のあるトラックやロードに行ってしまうのだろうか。
まとめ!
- 年齢平均は30歳ちょい前
- やっぱりベルギー強し
- アメリカ Boys ガンバレ…
以上、世界戦を数字から眺めてみました!