JCF と UCI と5つの輪っか(1)


今回は自転車競技界の UCI や JCF などの組織について見てみましょう。ロード、MTB、BMX、トラック競技でも基本は同じ形になってるはず。

最初にお断りしておきますが、今回のお話については、本文全ての文末に「と思う。」というワードを付けてお読み下さい。9割ぐらいあってると思いますが、根拠となる文章や規定を完全に調べきったわけではないので。まあ、いつも通り話半分ということで。

シクロクロスなブログなので AJOCC はね、という話をしたいのですが、まずはオリンピックからスタートしましょう。理由は読んでいけば何となくわかるでしょう。

IOC(国際オリンピック委員会)

さて、IOC https://www.olympic.org/the-ioc とはどんな組織でしょう。これは簡単、名前の通りオリンピックを開催する組織ですね。

しかし、IOC がボクシング、サッカー、自転車、スケートの予選大会を世界各地で直接に開いて選手選考をしているわけではありません。それは手間として無理です。実際にはスケートならばスケートの国際連盟が、自転車ならば UCI が予選となるべき選考基準を決めてレースやゲームを開催し、オリンピックへの出場可否を決定しています。

スポーツ競技ごとの組織を国際競技連盟 (IF) と呼びます。Wikipedia の一覧を見ると結構あって、ボディビル、ブーメラン、日本拳法になわとびも。連珠ってなんですかね?

しかし御存知の通りオリンピックにブーメラン競技はありません。これは IOC がブーメランをオリンピック競技として認めていないからです。

開催種目は IOC が定めるオリンピック憲章の規則45付属細則1.3.1と1.4.1に定められています。競技を指定するのではなく、IF の指定というかたち。もちろんここに UCI が含まれています。

でもって、各 IF としては当然「うちの競技をオリンピックで開催してもらいたい」ですよね?それには、まずは IOC 公認 IF として認めてもらって(*1)、あわよくばオリンピック開催種目に!とがんばるわけです。結局はそのスポーツがどれだけメジャーか、という点が大きな判断基準になるのでしょうけど。

*1: IOC承認国際競技団体連合 (ARISF) という団体もあるが、加盟団体を見ると「どうせオリンピックでは開催されないのさ」という競技団体の集合っぽい(Wikipedia 参照)。IF として公認をうけるだけでは駄目なのさ。

UCI(国際自転車競技連合

上に少し書きましたが、UCI はオリンピック憲章でもって五輪競技開催 IF として指定されています。つまり、「君らに自転車競技はまかせるよ」というわけです。

オリンピックにおいては UCI が定めた規則に則って競技が行われます。例えば自転車のハンドルの突き出し、タイヤサイズなどの用具の規定や、斜行したら失格とかの競技ルールについても IOC ではなく UCI が決めることになります。

もちろん好き勝手にというわけではなく、国際的に競技を代表する組織として公正なルールを定めたり、それをもとにきちんと運営しなければいけません。

それはそれで大変ですが、その変わりに IOC からはその競技の国際的取りまとめ組織としてお墨付きがもらえます。かつ、競技ごとにオリンピックへの参加人数が決められ、その選考方法は IF、つまり UCI が決めることになります。

NOC(National Olympic Committees), JOC

ちょっと待て。JOC、日本オリンピック委員会という組織があるはずだ。JOC って IOC の下部組織だよね?

そうです。が、IF とは役割が違います。

NOC は National Olympic Committee = 国内オリンピック委員会の略であり、JOC は日本における NOC。国内オリンピック委員会は申請書を IOC に提出し、認可されることによりその国の NOC として認定されます。

NOC は「オリンピック競技大会の開催立候補に関して意見を述べる」などの権利を持っていたりしますが、中心となる使命は

オリンピック憲章に則り、 自国においてオリンピック・ムーブメントを発展させ、 奨励し、 保護することにある。

だそうです。NOC の任務(←って書いてあった@JOC)はオリンピック憲章の第4章規則27、 28付属細則の4にあります。

  • その国の選手団を編成し、組織し、率いる。
  • 選手団に用具、輸送手段、宿泊場所を用意する。選手の保険もカバー。
  • オリンピック用の各国ユニフォームについて独占的権限をもつ。
  • IOC に協力する。

基本的にはこの4つ程度のお仕事しかありません。つまるところ自分の国の出場選手をまとめて管理しましょう、といったところがメイン。各競技に細かく口出しするわけではなく、IF とは縄張りが全く異なります。

あとはオリンピックに選手を派遣する義務があったり、オリンピック開催に立候補する自国の都市を選ぶ権限があったりします。ちなみに基本的には非営利団体。

とりあえずまとめ

長くなってきたのでここらで一旦休憩。ここまでのところを図に書いてみましょう。

IOC, UCI, JOC

UCI も JOC も IOC による認定により権威付けがなされています。逆にこのお墨付きがないと、JOC ならば選手団が派遣できないことにもなりますので、必死に IOC の決め事を遵守する事になります。

ただ、UCI も各国の NOC が減れば参加国が少なくなり、各競技の IF が無ければその競技自体ができませんので、その辺は持ちつ持たれつでしょう。

さて、次回は UCI の下、つまりは JCF について見ていきましょう。

編集後記:ざっくりしか読んでませんがオリンピック憲章、面白かったです。普段はオリンピックオリンピックと騒ぎますが、実際の組織や理念を抑えておくとまた違った視点が増えるかもしれませんね。オススメ。

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