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15-16レースいくつ出た?(2)

前回投稿に続き、15-16 のレース出場回数を見てみましょう。今回は Elite。

>>> 追記@2017/4/9
後で気付いたのですが、本記事のデータについては「シーズン中に1回もエントリーしていない選手」はカウントされていません。よって平均値などは「アクティブな選手だけでカウントしたデータ」になっていますのでご注意下さい。
<<< 追記ここまで

当然 C1 選手はポイント稼ぐためにもレース数は多いだろうし、このところ熾烈な競争になっている C2 も残留ポイント狙って出場数は多いと予想。C3, C4 はそこまでは執着無いかな?

では行ってみましょう。

Elite

まずは入り口クラスの Category4。入門クラスとしてもっとも多い選手を抱えているカテゴリー。

Category-4

きれいなカーブになっています。1078選手、平均は3.09レース。やっぱり3回以下のちょっとだけ参加が大半。それでも10回以上でてるぜ、という選手もちらほら。

Category-4(選手コード記号ごと/出場4回〜)

選手コードの頭3文字で分類。関西が飛び抜けて、と思ったらそうでもなく。東北も全体人数に比べると沢山遠征している選手居るみたいですね。

Category-3(選手コード記号ごと)

C3+4 というレース開催の形もありますが、C4 の右肩下がりに比べて C3 は平らなグラフ。276名の平均5.73回。ちょっとしか出ない人もいれば、ガンガン遠征している選手も。12レースは不吉な数字?

関西のシリーズエントリーの効能はあまり見られません。地域ごとの選手も均等に広がっているような印象。

Category-2(選手コード記号ごと)

出ました22レースはFUKADAまじりんぐのI選手。関西シリーズ全部?+東海, 信州遠征などとがっつり。

210名、出場平均は7.12回。

C2 にもなれば1,2回のみという選手は少数派。人によって違うが少なくても3回以上、というところ。しかし C3, Masters, CL と同じく7回出場という選手が多いのが不思議。精神的にちょうどいい回数?

Category-1(選手コード記号ごと)

さて Elite トップカテゴリーの C1。264名で平均8.59レース出場。さすがの数字。

トップ選手を確認してみましょう。スワコの帝王17回、BLITZEN の息子が16回、BOMA 丸山16回、弱虫ペダル前田16回、Anchor 沢田時12回、GIANT 門田10回、Shimano 横山6回、ヨーロッパ主戦場の Toyo 竹之内は4回のみ。他の競技やってる選手はちょい少なめですが、16回ならほぼ毎週レース。

しかし C1 なら20レース選手もっといるかと思ったけど意外とこんなもんか〜(ちょっと残念)。15レース出ている選手は多いけど。

全体を眺めると、C2 と同じく少なくとも3回以上の選手が主体。地域割合としては信州が非常に目立ちます。関西ほどの大会人数の規模はありませんが、昔からシクロクロスのさかんな地域で強豪選手を多数そろえており、シリーズも年間10戦ほどを開催しています。割合としては東北多め、新しめの東海はもう少し時間がかかる?

まとめ

最後にカテゴリーごとにレース参加数の平均値を確認してみましょう。

15-16 カテゴリーごとレース出場回数平均

なんと僅差で CM1 がトップ!関西シリーズが熱狂的ですから。

個人的には CL1 が C1 より高いのが意外。C1 が、というよりも CL1 選手の方が本格的に取り組んでいる選手が割合的に多いのかな?(もしくは遠征好き。)

シーズン7レースならば1ヶ月に2回ぐらいはレースに出ていることになり、セカンドカテゴリーである C2, CM2 も元気ですね。

さて、ざっくりまとめ!

  • トップカテゴリー選手は少なくとも月に2レース
  • 入門クラスでは月に1回ぐらいのペースで出場
  • 20レース以上出た 数寄者 強者は2名のみ
  • セカンドカテゴリー以下ではなぜか7レース出場が多い(平均も7程度)

というところでした。

レースに沢山でれば良いというものではありませんが、いや、えーっと、強くなりたいならレース経験は多ければ多いのは確かですよ!

強くなる云々は置いておいても、確かに遠征は大変ですがいつもと違うコース、違ったメンバーで競うのは楽しいものです。遠征なりのイベントやトラブルもまた良し。是非いろいろなレースにチャレンジして世界を広げてみて下さい。

以上、15-16シーズンのレース出場回数でした!

UCI Point Racer データ(男子編)

前回に引き続き、UCI ポイントを持っている選手について見てみましょう。今回は男子 Elite。UCI ポイントランキングは 2017/2/4 のものを使用しました。

それでは早速行ってみましょう!

国別選手数

女子 UCI ポイント保持者は480名だったのに対し、男子では619名。もっと多いかと思いましたが。

女子 Elite ではアメリカが多くて、ベルギーが意外と少ないという結果でしたが、さて男子ではいかに。ということでまずは国別に人数集計してみましょう。

男子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-4(国別)

※人数が20名に満たない国は「その他」に合算しました。

アメリカがやっぱり飛び抜けて多いですね。国内での UCI レース開催数が多く、競争相手がいないためでしょう。これは女子とかわらない傾向。

そして2位はベルギー!女子人数は少なかったのですが、やはり華の男子 Elite。周辺国の選手がこぞってやってくる環境ですが、やはりヨーロッパのドンとして人数を揃えています。

3位はフランス,,, あれ?ベルギーのライバルのオランダだと思ってましたが、オランダは24名。ベルギーの半分もいないぞ。フランスはベルギーに接している分、ポイント獲得の機会も多いのでしょう。Under23 などでは前の方で展開しているのをみますが、男子 Elite では目立って強い選手は思いつきません。やっぱりロードの方が盛んなお国柄なのでしょうか?

ベルギー、フランス以外を見てみると20〜30人でおおよそフラット。「その他」の人数も居ることから「飛び抜けて強いのはいないけど、世界各国ともそこそこ強い選手が平均的に居る」ってところでしょうか。

次は上位100名。

男子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(上位100名のみ/国別)

来たっ、ベルギー!なんと56人中25人が100位以内。プロも多いし、ガチで走っている選手率が高いってこと。当然25%だから、4人に1人はベルギー人かよ。

アメリカはまあこんなもんかな、ってところでノーコメント。

先程目立たなかったオランダですが、面目躍如の3位の人数。やっぱりシクロクロス大国でした。人数的にはベルギーには劣りますが、若い選手の割合が多いのが◯。

フランス、スイス、チェコ、そして謎の(笑)スペインがある程度人数を揃えていますが、他はそこそこの人数。日本は Anchor の沢田時選手が77位、BLITZEN の小坂光選手が83位。ちなみに Toyo の竹之内選手は227位。国内レースでの不調がランキングに響いたようで、17-18シーズンの復活を期待したい。

年齢別選手数

さて、青と黄色で U23 とそれ以外のオッサンベテランを分けてきましたが、女子とはちがって意外と黄色の U23 選手数がそれほど多いというわけでは無さそうですね。

同じようにグラフを作ってみましょう。

男子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(年齢別)

Tankograd Central(自転車研究所) からのネタですが、54のところでグラフが持ち上がっているのは我らがスワコレーシングの帝王、小坂正則選手。ちなみに2位(?)は49歳でその差5歳。若い選手のためにも、親父の星としてもこれからも頑張って欲しいところ。

さて、まずは全体人数(青線)を見てみると、女子とおなじく Under23 の世代が最も多くなっています。そこからは全体的にはダラダラ~と減っていきますが、27歳で謎の落ち込み。兵役とかの関係?30付近でも落ちこんでいますが、三十路を迎えて人生考え直す頃合いなので何となく分かる気がします。

トップ100名(黄線)では、U23 世代は比較的少なめになっています。女子とは異なり、ベテラン選手の層も厚く、すぐには成績を出せるほど甘くはない、ということでしょう。

そしてやっぱり27歳での謎の落ち込み。理由はやっぱり不明。

全体的には「強いわけではないが、次の世代を担う選手が沢山活躍している」という、競技スポーツとしては良い傾向が見られます。

Under23 選手数

さて、最後に女子も併せて、U23 選手の割合を見てみましょう。

Under23 選手数割合(ランキング、地域ごと)

女子では U23 の割合が地域ごとで大きく異なっていす。

しかし、男子では似たような傾向(つまりヨーロッパでは U23 選手が多く、それ以外では少ない)が見られますが、その差は大きくはありません。

トップ選手100名中の U23 選手割合は21% (UCI Top100)。これを見ると男子では「強い国は若い選手が多い」わけではないようです。むしろベテラン層が厚いとみることもできます。もちろん、女子では U23 が17歳からだったり、男子のほうが競技として盛んである、というのも要因ではありますが。

まあ、男子ではそれほど問題視しなくてもよさそうです。概ね2〜3割が U23。

まとめ

以上、男子 Elite の UCI ポイント所持者について見てみました。

やっぱり日本の C1 の選手構成と比べると若い選手が多いという点が大きな違いでしょうか。

C1と男子 Elite UCI ポイント保持者の割合

日本国内として15-16の C1と、UCI ポイント保持者@2017/2/3 について、年齢構成を並べてみました。

ほぼ真逆の傾向ですね。C1 は38〜43ぐらいの年代がごっそり。シクロクロスだけでなく、MTB も強い選手が多いイメージのある世代です。

ただし、やっぱり次世代となる若い年代が少ないのは競技スポーツとしてはバツ。(毎度の結論ですみませんが。)まあ特殊なスポーツって広がらなければただのマニアック&マイナー競技で終わってしまいますから、そうならないようにどうやって盛り上げていくか、巻き込んでいくかは考えていくべきでしょうね、

以上、UCI Point 所持者、男子編でした!

AJOCC な大会数の推移

大会が多すぎてどのレースに出るか迷ってしまう… そんなボヤキも聞こえてくるぐらいレースが増えているという感がありますが、実際のところはどんなもんなんでしょうか。

今回は各地域のレース数とその推移を見てみましょう。元ネタは AJOCC ホームページのカレンダーより(*1)。2014-15 のデータはちょっと古いものを引っ張ってきて(だいたいあってるはず)。もう少し前のデータがあればより増えた感が実感できるグラフになりそうですが。

備考
+ 2日に分かれる大会はそれぞれ別としてカウント
+ 全日本、JCX 選手権などは開催地域へ算入(13-14:?, 14-15:東北, 15-16:信州, 16-17:宇都宮)

まずはシーズンごとの総大会数。

大会数推移

13-14シーズンから見ると20レース近く増えていますね。ちなみに13-14はお台場でのシクロクロス東京が第3回目、野辺山なら第4回を迎えたシーズン。大きな大会が定着というフェイズを迎えたころ、ってところでしょうか。

意外にも15-16と16-17ではほぼ横ばい。

次に地域ごとの推移を見てみましょう。

地域ごと大会数推移

途中から AJOCC に加入した地域は以下の通り
+ 14-15〜 千葉, 湘南
+ 15-16〜 宇都宮, 東海
+ 16-17〜 北海道, 前橋

関西は流石の2ケタ。ただし14-15シーズン(オレンジ)は2day開催があったので実質13大会でしょう。16-17シーズンは11戦が10戦になったりで-2。中国クロスのレース減少理由は不明。

「関東」となっているのは秩父と茨城ですが、秩父は15-16が最後で、16-17からは茨城シクロクロスのみで5戦を開催しています。

常連(?)の東北、信州、関西などは安定してレース数をこなしていますが、開催レース数は増えてはいないようです。特に東北や信州などは雪の関係でレースをこれ以上増やすのは難しそう。関西はもう日程限界値までレースをやっている感あり(2月頑張ればもっと行ける)。

やはり途中加入地域の大会数が増加分とカウントできます。青森や九州などでもローカルなレースはあるようですし、これからも増えていきそうな気配もあり。逆に、1地方のシリーズとして考えると、他地域のレースとの絡みもあったりで1シーズンあたり5〜10大会ぐらいが妥当になるのかなと思ったりします。

次回はもう少し細かく見てみましょうかね。

*1: シーズンごとで掲載の仕方が少し変わっているような気もしますが、誤差ということで。