コース(その1)


今回は Cyclocross のコースについてです。

アスファルトから草地へ。シケイン飛んで泥を跳ね上げて。

なんでもアリの障害物競走に見えますが、実際には必要なセクションや禁止されていることもあります。ま、実際のレースでは場所の都合上などで完全にはルールに準拠できてないことも多々あるようですが、その「現場の実際」も交えつつ書いてみようと思います。

今回はコースの全般的な規定について。ちなみに障害物とピットは別記事です。

今回も JCF のルールブック、シクロクロスの項目を眺めてみましょう。

コース全般

まずはコースのおおよそについて。

コースの規定は 5.1.012 以降にあります。

  • 道路,田舎道,林道および牧草地を含むように(*1)
    (道路 = アスファルトロードという意味かと。)
  • 最短2.5km、最長3.5kmの周回路
  • この周回路の少なくとも90%は自転車で走行可能であること
  • コース全体に渡って幅が3m以上(かつ両側を明確に標示、保護すること)

1つ目の4つのセクションがあること、についてはおおよそで守るべきルールだと思います。そもそも田舎道 (counry path) って?いろいろセクション織り交ぜろぐらいのルールですね。

3.5km を超えるようなコースは見たこと無いですが、日本のレースでは2km 以下というコースは結構多いです。それもまたレースごとのアクセントとしては面白くなるので、個人的には嫌いじゃないですね。もちろん、周回遅れの選手がレースに影響すると良くないというのはあるので、UCI や JCX のレースでは適正な距離を持つべきではありますが、ルール違反だ!と目くじら立てるほどのものでは無いかな。

ちなみに文章中では周回路 (a closed circuit) で、となっておりますが、Start Loop というのもあります。

周回のみのコース(左)と、スタートループ付きのコース

周回のみのコース(左)と、スタートループ付きのコース

つまるところ「スタートから周回コースに入るまでのコース」がスタートループ。周回路内ではスタートの条件(道幅やまっすぐ具合など)がきつくなる場合などに設けられます。

  • コースは,天候などいかなる状況においても使用可能でなければならない(*2)
  • 粘土質あるいは容易に冠水する土地および耕作地は避けること
  • 膨張式アーチをコースを横切って使用することを禁じる

というのもあります。難しいコース、といっても雨が降ると走れなくなるようなコースは NG(*3)。ぬかるむ田んぼなども止めとけってことですね。

3つめのアーチ禁止がちょっと不思議ちゃんです。膨張式とは要するに、風船のように空気で膨らませて立たせるアーチのこと。

前に知り合いの誰かが言っていたのですが、膨張式アーチは仕組み上「空気を送り続けなければいけない」らしく、その空気を送り出すポンプが止まってしまうと、アーチがしぼんでしまうそうです。ということは,,, あるレース中にアーチ膨張ポンプが切れた→アーチがコースを塞ぐ→レースが途中でストップ!→なんてこったい!→ルールに追加、となったのだと噂されています(誰が?)。

膨張式アーチの事故(想像図)

膨張式アーチの事故(想像図)

  • ひとつのコースでは、同日中に最多5レースまで行なうことができる。

という規定もありますが、これは World Cup やナショナル選手権、世界選手権などを想定しているルールでしょうか。レースが多すぎる→路面が荒れる→本来想定していたコースでなくなる→乗車率が下がるから、とか?

  • 世界選手権大会とワールドカップ大会,大陸選手権大会および国内選手権大会においては,コースの傷み易い箇所に並行コースが必要とされる.

これも実際には見たことありませんが、荒れやすい箇所については予備のコースを作っとけ、ってことだと思います。そもそもそんなコース作るなという話もありますが…

他の規定もありますが、細かすぎるので割愛。

次はスタートエリアについて見てみましょう。

*1: 原文は shall include roads, country and forest paths and meadowland,,, であり、4つのセクションを「含まなければならない」ではなく、「含むべきだ」ぐらいのニュアンスが正しいかと。

*2: JCF の訳が間違っています。usable = ×乗車可能 → ◯使用可能、と思われます。

*3: 2012-13 シーズンにアメリカ louisville で行われた UCI 世界戦ではコースが水没しそう!ということで全てのレースが1日早まるという事態に。アメリカ現地のオーガナイザは UCI から大目玉くらったんじゃないだろうか。

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