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UCI Code から UCI ID へ(2)

前回に引き続き、新しく設けられた UCI ID について。今回はその実際を見てみましょう。

ルールブックの変更点は以下のリンクにまとめられています。英語。
http://www.uci.ch/mm/Document/News/Rulesandregulation/17/68/12/1-GEN-20170328-EN_English.PDF

他の情報はネット上で見つけたものが中心。

What is UCI ID?

概要としては facebook で見つけた Le Samyn des Dames さんの記述がわかりやすい。

  • ユニークな11ケタの数字
  • 123 444 567 89 というように読みやすいように区切られる
  • 1人の選手・審判として競技人生を通じて同じ番号を使用
  • UCI レース、大陸選手権、国内選手権に参加する選手に与えられる
  • それらに出場しなくても UCI ID はライセンスに記載されるかも
  • UCI ID が記載されたライセンスを発行するのは国内選手権の責任

UCI ルールも見てみましょう。ざっくり和訳でどうぞ。

  • 国内選手権はもちろんUCI カレンダーのレースに参加可能な選手(a)には UCI ID が付与されなければいけない。(※ susceptible of = が可能な)
  • その選手に UCI ID を与えるのは各国競技連盟の責任
  • UCI ID は UCI から各国競技連盟に提供
  • 選手が最初にライセンス申請したときに UCI ID が割り当てられる
  • UCI ID はカテゴリーや発行競技連盟にかかわらず、選手のどんなライセンス上にも表示されなければいけない
  • (a)以外の選手についても UCI ID が発行されても良いし、各国競技連盟が定めた識別番号が与えられてもよい
  • その他の審判などにも UCI ID が与えられ、ライセンスに表示されること

「どんなライセンス上にも表示されなければいけない」shall appear on any licence he may hold.とありますが、JCF ライセンスも含むのでしょうか。全日本出場資格ある選手なら、というか UCI ID が発行済みの選手なら JCF ライセンス上にも記載して欲しい所ではありますが。

ちなみに UCI ルールブックには11桁だとか見やすいように区切るとかは全く書いていません。

また、ライセンス上の記載項目にも変更があり、

  • UCI ID
  • UCI ID required (not yet holder of  UCI ID but  necessary for following season) : yes/no
    UCI ID が必要であるか(未取得であるが、次のシーズンに必要か):yes/no

が表示されなければいけません。

後者は日本の UCI ライセンスで考えると今ひとつ意味わからず。UCI ライセンス取った時点で UCI ID 持っているはずですから。海外で1月に開催するシクロクロスの国内選手権対策かな?

UCI ID と DataRide

ちゃんとユニークな管理番号が与えられるのでリザルトが正しく、UCI としては簡単に管理できるようになるでしょうが、それだけでしょうか?

じつは UCI ID で検索するとこんな資料が出てきます。ヘッダーに UCI のロゴが貼ってあり、内容からするに UCI から各国競技連盟に対する資料のようです。内部資料っぽい感じもしますが、まあいいや。

ここの Q and A に沿った形で進めてまいりましょう。

Q1: UCI ID って何?重要?

  • (11ケタだよ、とか省略)
  • スポーツでも一般生活でもデータが果たす役割は大きくなってきたので、UCI もデータの集積と利用を強化する必要がある。僕らは自転車界の管理者であるが、これまでのデータはまとまっておらず、利用は難しい。

確かに数字なんてコンピュータに管理させて、人間は運用に注力するのが現代式ですよね。

Q2: うちの国には数万人の選手がいるけど、90%の選手は UCI の国際レースに出ないよ。それらの選手全てに UCI ID は必要なの?

  • UCI ID は UCI レース、大陸選手権、国内選手権のリザルトを集積管理するために必要だ。
  • これらの大会に出場する選手とそれ以外を分けて管理できるのであれば、UCI ID をライセンスに表示しなくてもよい。
  • 小さな規模の競技連盟ならば UCI ID 関連の権限渡す。その場合には全ての競技者に UCI ID が振り分けられることになる。

この文章から推察するに、日本で言うと JCF ライセンス番号を全て無くして UCI ID に切り替えてしまっても良いし、現状の UCI ID と JCF 番号の併用のままでも良さそうです。ただ、選手としては識別番号なんて少ないほうが良いのだから、UCI ID に統一して欲しいところ。

Q3: 何が良くなるの?

  • UCI ID によって選手のリザルト・ランキング・経歴(ドーピング関連とか?)、それから審判の優先レース・報告・育成などにも役立つ。
  • 僕らはこれらのデータを競技連盟と関係者に提供し、使ってもらう予定だ。

Q4: いつから?

  • 今から!(2016年9月)
  • 2016年4月には全ての各国競技連盟にこのプロジェクトが通達された。
  • 2016年8月には各国競技連盟に接続情報の詳細(担当者など)を提供してもらった。
  • 2017年1月からは UCI レース(各国選手権含む)の全てのリザルトは新しいデータベースに電子的に提供される。
  • そのため、上記のレースでは UCI ID が必須となる。

Q&A 文章の発行日が9月で運用開始が年明けから。

「今から!」って辺りに見切り発車感が…。大丈夫か?

Q5: データの守秘義務について。

この項は意味が取れなかったのですが、「UCI 登録したら生年月日とか公開されるからよろしくね」というように UCI の規則を変更し、ある程度の個人情報も公開できるようにする、という意味だと思われます。性別とか生年月日とか必要ですよね。

Q6: 次は?

  • 現在 (2016/9) で UCI ID により、 UCI ライセンス取得者リストを UCI データベースで閲覧でき、以下の情報を含んでいる。
    • 過去3年間に UCI カレンダーのレースに参加した選手
    • 国際審判とテクニカルデリゲート
    • その他審判
  • 2016ライセンスを埋めくるために「UCI ライセンスを取得したけど UCI レースに出場しなかった人々」のリストを下さいって頼んだよね?
  • 早くよこせ。

Q7: それから?僕らは2017ライセンスをすぐに発行すべきなの?

ここからはちょっと専門的な話なので簡単に。データをどうやり取りするか、という話になります。

  • もし、専門のウェブサービスを持っているようならば、10月の半ばごろまでにはネットを通じて UCI につなげて UCI ID を取得できるようにするよ。
  • ウェブサービスとか知らんという所は、とりあえず手作業でやろう(Excelのリストやりとり?)。機能が完成したら権限渡すから、発行なり変更なり勝手にやってくれ。
  • 中くらいの規模の競技連盟については選手数も多いだろうから、適切なファイルやりとりでできるようにしよう。

要するにまだできてないけど、ちょっとしたウェブシステムを作って UCI とつなげるか、ファイルをやり取りして手動でやるか、違ったインターフェイスで UCI にデータ提出するか、ってところでしょうか。

各国競技連盟としては面倒だろうなぁ。UCI の中の人も面倒だろうなぁ(苦笑)。

Q8: UCI はデータで何をするの?

  • データは自転車競技を適切に管理するためだけに使われること。
  • UCI は第3者に情報を提供しないし、
  • ライセンス保持者に連絡することもない。
  • 将来的には選手が直接アクセスして自分の情報を直接アップできるようにするつもりだが、それは2018年ぐらいかなぁ。

この文章には書いていませんでしたが、”DataRide” というのが UCI が作った新しいライセンス・リザルト管理システムの名前のようです。

DataRide

なんか専門的な話が多すぎてアレなので、ざっくりまとめ。

  • UCI ID でちゃんと管理できるようになったよ。
  • DataRide っていう新システム作ったよ。
  • 各国競技連盟は DataRide のやり方でライセンス発行・リザルト提出などしてね。
  • そのうち選手の直接ログインして色々できるようになるかもね。

UCI ID 以外の部分については、とりあえず数年間は選手にとっては関係ないかもしれませんね。

 UCI ID はどこに?

さて、ここからは日本の選手目線でのお話。

今年から全日本選手権と国内で行われる UCI レースについては JCF ライセンスで出場できるようになりました。

しかし待てよ、

  • 先の Q2 から考えるに、上記レースに出場する選手は UCI ID を持っていなければならない。
  • だが、JCF が発行した2017年ライセンスには UCI ID は記載されていない。
  • また JCF からは UCI ID に関するアナウンスはない。
  • よって、現時点では選手自身が自分の番号を知る手段が無い…

「UCI ID 無いのにどうやって UCI レースにエントリーするねん。」

せっかく設けた識別番号ですが、使わなければ豚の真珠。

一番の問題点は3つめの「JCF のアナウンスが無い」ということ。どうするつもりかぐらいは早めに知りたいですね。ロード&MTB はもう始まってるけどね。

ただ、全日本・国内UCI のどちらにせよ国内レースであり、JCF が運営に関わるレースですし、出場選手は少なくとも JCF ライセンスは持っているはず。ということは JCF は JCF 登録ナンバーから UCI ID を特定することはできるはずなのです。なので JCF ライセンス持っていればどうにかなりそうな気はします。

冒頭の方にも少し書きましたが、

(1.1.006.2a)
The national federation is responsible for ensuring that all riders susceptible of taking part in the aforementioned events are given a UCI ID.
前述のレースに出る資格のある全ての選手に UCI ID の付与をしっかり行なうのは各国競技連盟の責任である。

と、バシッと書いてあります。UCI の責任丸投げ押し付けではあるのですが、そこまで面倒みれないからちゃんとやってね、というところが本音でしょうか。

そんなわけで(UCI の競技規則を読んでいれば)JCF も裏でちゃんと UCI ID を割り振っているでしょう。

しかしやはり何らかのアナウンスは欲しいぞ。

まとめ

DataRide については UCI のシステムがまともに動いてない、JCF も人によって運用方針が異なる、といった噂も聞こえています。

新しいシステム、しかも世界をまたぐ規模のものなので、試用期間が2,3年あってもいいと思うんだけどなぁ。Q&A 文章のノリなどを見るに、UCI もとりあえずスタートしちゃった感をひしひしと感じます。

ただ、選手にとっては UCI ID が付くという点以外変わらないかもしれません。逆に運営側にとっては新システムがスタートということでかなり大変になりそうな予感大。UCI レースの時は選手は差し入れをそっと持っていきましょう。

UCI ID は作られるべくして作られたという印象。悪く言えばやっとやったか。UCI 自身としても管理はしやすくなるでしょう。

DataRide は長い目ではレース結果を UCI のサイトで見れたり、より便利になる改善だと思います。運営側にとっては手間として面倒かもしれませんが、UCI および各国競技連盟には頑張って欲しいですね。

以上、UCI ID にまつわるエトセトラでした!

UCI Code から UCI ID へ(1)

実は今年2017年の1月1日から UCI Code が事実上廃止され、UCI ID というナンバーが新設されています。

今回はこの UCI ID がなぜ今になって出てきたのか、という経緯を見ていきましょう。

What is UCI Code ???

そもそもユーシーアイ・コードって何?

UCI Code とは、UCI ライセンス取得者に対して割り当てられるコード、つまりは ID のようなものです。和風に言うと識別番号。唯一無二であること。

例えば山田太郎という名前の選手が複数名いたとして、名前だけではどちらの山田君なのかわかりません。また、結婚して鈴木太郎になったりしたら名前だけでは同一人物であるかはわかりません。なので、こっちの山田くんは123番、こっちは245番というったように、ユニークな番号やコードを付けて管理しましょう、というのが識別番号の趣旨です。

上記のような違いを見分けるためにも AJOCC コードや JCF 番号があるのですが、同様に UCI 登録者についても UCI Code という認識番号が設けられていました。

UCI Code orz,,,

この UCI Code は在住国(*1)と生年月日を組合せた11文字のコードになっています。

例えば日本在住、1999年の12月3日生まれの人の場合「JPN19991203」というコードになります。日本の2012年3月4日ならば「JPN20120304」。

,,,

待て待てい!これじゃ山田太郎と同じじゃないか。

そう、同じ国の人間で生年月日も同じだったら同じコードが発行されることになります。名前違ったとしても!

誰だ、これ考えたやつ、、、いや待てよ。JCF が時代錯誤の運用してて日本だけでこうなっているのか?そうだよな、そうあってくれ。

と、思いましたが、調べてみると racement.com というサイトの記事

the UCI code consisted of the rider’s country and date of birth which caused a problem whenever two riders from the same country were born on the same day.
(著者訳: UCI コードは選手の国と生年月日からなっているが、2名の選手が同じ国で同じ日の生まれだと問題となってしまう。)

とあり、国+生年月日でコードを作る、というのは世界共通だったもよう。

UCI 何やってんすか。

*1: 在住国ではななく国籍かも。でもフランスで取得したら FRA になりそうな気もする。

スーパー蛇足タイム。ちょっと計算してみましょう。

UCI 登録者について、生まれ年が同じ選手が50人いるとします。ロード、MTB を含めればそれぐらい居ますよね?それらの選手が全て異なる誕生日である確率は

1 x 364/365 x 363/365 x 362/365 x 361/365 x ,,, x (365-50)/365
= 364P49 / (365^49)
= 0.029626,,,

というわけで3%!

ってことは、97%の確率で生年月日がバッティングするってことですよね。どうやって運用してたんだろう。

Next, LICENCE No.

まあしょうがない。例えば IP アドレスだってこれだけ増えるのを予想できていなかったそうだし。同じようにこんなに UCI 登録する選手が増えるとは思っていなかったのでしょう。

そして UCI も手をこまねいていたわけでは無さそうで、僕が現役の時には UCI ライセンス上にはライセンスナンバーというものが記載されていました。

手元に昔のライセンスが見当たらないので http://nobeyamacyclocross.cc/?p=185 の画像を見て書いてみました。

2012 UCI ライセンス(赤文字は筆者による変更)

UCI コードとともにライセンスナンバーが記載されていますね。なぜかアンダーラインで強調されています。

なるほど、UCI Code ではなくもう1つナンバーを設けてそれで管理するようにしたのか。いや、それだったら UCI Code はもう要らないような気もするが、何かの都合だろうか。まあ、UCI Code 問題は解決したし良いか。

と、その時は一人合点していたのですが…

次の年かその次の年に、ライセンスカードに記載されている番号が変わっていることに気づきました。

(以下システム屋的視点→)おいおい、リザルトとか UCI ポイントとか管理するのだったら1人が1つの番号を持ち続ける方が良いよね?ってか変える意味あるのか?設計まちがってるぞ。

というわけで、実はこの LICENCE No. は JCF が UCI 登録者を管理するために独自に設けたナンバーじゃないかと僕は思ってます(中の人教えてください)。UCI のルールブックにも無かったみたいだし。

余談:名詞としては LICENCE はイギリス英語で、USA では LICENSE が一般的とのこと(参考: http://www.toishi.info/email/license_licence.html)。

UCI ID came!

というわけで、UCI Code という前時代的なものを廃し、新しく識別番号を振り直しましょう、というのが今回の改定なわけです。

細かい内容は次回にまわしますが、UCI ID は11ケタの数字による番号。多分 LICENCE No. のようにシーズンによって変わることもないでしょう。

だがしかし。

というかちょっとひっかかる事があります。今年 JCF ライセンスを取得した人はライセンスを見てみましょう。

なぜか UCI Code が記載されています。

UCI ルールブックを見ると UCI Code の記述は全て削除され、UCI ID によって置き換えられています。UCI としては UCI ライセンスについては UCI Code をもう使わないヨという意向と読めます。

が、JCF ライセンスにまだ UCI Code 載ってるのは何故?JCF は今季からネットワーク経由でのライセンス発行システムを開始しており、それとの兼ね合いで間に合わなかったのか、とか想像します。UCI ID にするからね、という UCI から JCF への通達は2017/1/1以前にあったとは思いますが。

過去との整合性のために載せるのは理解できます、と言いたいところですが JCF ライセンス上には Nationality と Date of Birth が載っているので意味なし。相変わらずフットワークが重いなあという印象。

まとめ

というわけで、UCI ID 登場までを振り返ってみました。

次回は UCI ID が実際どういうものなのか、何に使われるのかなど書いてみたいと思います。

UCI と JCF と5つの輪っか(4)

チャリ組織のお話も今回で最終回。なぜ JCF ライセンスが必要か、というところまで考えてみたいと思います。

世界選手権

そういえばオリンピックとは別で、UCI の世界選手権というのもありますね。虹色ストライプの入ったアルカンシェルはマイヨジョーヌにも劣らぬ(いや劣るか?)魅力のあるジャージです。

シクロクロス世界戦への出場権はどうなっているのでしょう。男子エリート。

  • 国別ランキングが1〜5位: 6名+補欠3名
    (UCI ランキング50位以内の選手の上位3名が含まれること)
  • 国別ランキングが6位〜: 5名+補欠3名
    (UCI ランキング50位以内の選手の上位2名が含まれること)
  • + 前世界選手権王者
  • + UCI ワールドカップランキング首位者

最大で8名。しかし例えば国別ランキングで最下位だったとしても5名は出走できるようで、ロードと比べるとゆるいですねえ。ロードほどメジャースポーツでもないし、UCI としても空気読んでエントリーしろな、というところもあるでしょう。

ちなみにロードレースについては「毎年、理事会は参加者選抜の仕組みを決定する」とあり、ルールブック上では定められておりません。

世界選手権への参加人数は五輪と同じく、国内連盟に対して割り当てられています。

9.2.001 With the exception of team time trials, it is the National Federations who
select riders to participate in World Championships.
チームタイムトライアルを例外とし、世界選手権に参加する選手を選考するのは国内連盟である。
(チームタイムトライアルは UCI ワールドチームに対して割り当てられています。申込も国内競技連盟ではなくチームから直接行なうみたい。@9.2.021)

よって JCF 登録の無い選手は UCI 世界戦への道はない、ということになります。

JCF ライセンス

ここまでクドいぐらいの遠回りでしたが、組織の仕組みとつながりを考えると「なぜ JCF ライセンスが必要か」という問に対しての1つの答えは

「五輪や世界戦への出場権のため」

と言えるでしょう。ワールドカップもそうだったかな。

一般の UCI レースについては個人での申込となるため、国内競技連盟が絡む必要はありません(UCI ライセンス取得は必要になりますが)。しかし五輪・世界戦についての選考権は JCF に与えられているため、JCF がナショナルチームを組んで、という形式のため、個人では参加することができません。

より上のレースに参加しようと思ったらナショナルチームの一員にならざるを得ません。

JCF ライセンス2

「いや、僕は世界戦とかそういうレベルじゃないし、そもそも国内レースしか出ない。JCF ライセンスも必要なくね?」

確かに。

僕もそう思ったところもありましたが、今回書いていて1つ気付いたのは実は UCI が自転車競技のなんたるかを定めているということ。

自転車競技とはなんでしょう?

モーター付いていても良い?
シケインの高さはいくらまで?
スタート順はどうやって決める?

もちろん、歴史的に定まってきた部分もあるでしょうが、実は誰かしらが「ルール」というものにより定義をしなければいけません。モーターは不可、ドーピングをランダムにチェックする、シケインは40cmまで,,,

それを行っているのが UCI であり、その出先機関が JCF になるわけです。

逆にこれらの組織が無かったら?レースオーガナイザーはそれぞれで別個にルールブックを作らなければなりません。また、世界統一されたルールがないため、海外遠征に行ったらモーター OK だったりするかもしれないのです。

所変われば?

UCI は「世界の自転車競技を統括する団体」であり、JCF は「日本国内の(同上)」と定義されています。UCI, JCF として世界に通用するルールを提供・運用しており、そのルールが適用されるレースを走るのだから、JCF 登録してくれ、というのはまあ筋は通っていますね。

それ以上に、レース主催者としては「ルールがわかっている」ということが明らかでない参加者を走らせるのは非常にリスクがありそうです。もちろん個別の縛りとして定められているかもしれませんが、参加者はライセンスという形式で宣誓をしているわけではありません。だからこそ JCF 登録者と非登録者でレースを分けているのでしょう。

少なくとも「JCF ライセンスを持っている」のは「ある程度わかっている競技者である」という証明書になりそうです。

(実際のところは「無いよりマシ」な程度かもしれませんが、その辺は難しいですね…。)

JCF ライセンス3

ここからは AJOCC 絡み。

実は AJOCC の競技規則ページの冒頭には以下のような記載があります。

UCI , JCFは共通の競技規則であり、これが基本である。
UCI : PART 5 CYCLO-CROSS (version on 07.06.2016) (改正箇所のみ)
JCF : 05_シクロクロス競技 (2016/06/07版)
UCI規則では9月から2月末であるが、AJOCCでは3月までの試合を対象にする。(2012.9.1)

(以下、憶測・妄想成分多め)

UCI, JCF の競技規則の使用をうたっていますが、であれば JCF としては「うちの競技規則でレースするなら、参加者は JCF 登録者が望ましい」と理論展開しそうです。さすがに「でないと UCI レースさせてやらないからな」というバカなことは無いと思いますが。

それからシクロクロス全日本選手権について。

現状では AJOCC が開催している JCX シリーズが JCF 全日本の予選になっています。

もし全日本の予選に JCF 未登録者が出走していたら、AJOCC としても JCF としても色々面倒ですし、JCF として「全日本出走の権利を与えているのだから、対象者は JCF 登録させて」というのもうなずけます。

C2, CM1 には少し当てはまりませんがレベルとして初心者ではなく「競技者」であることは確実で、JCF の主題としても登録はしてほしいのでしょう。

JCF

なぜそんなに登録者を増やしたいか。

登録料がほしいのか?と思って JCF の報告書関連ページの平成28年度 収支予算書 損益計算ベースを見てみましたが、JCF ライセンスによる収益(*1)は

  • 選手登録:3,001万円
  • 審判登録:543万円
  • アテンダント登録:500万円

合計4,040万円ぐらいです。1万人ちょいぐらい?しかし、実は収益全体では8億1272万円(*2)で、割合としては5%に満たない程度なのです。手間としてはマイナスぐらいな規模という印象。

どちらかというと UCI や IOC に対して「うちの登録者が xxx 人になりました!どうです?スゴイでしょ」と言いたいのかなぁ、とか想像します。「自転車競技を統括する」というお題目という観点からも数字は欲しいのでしょう。

*1:経常収益→受取会費→競技者登録料受取会費など

*2: ちなみに収益の90%近くが補助金。余談ですが、JOC からの交付金はたったの20万円。

まとめ

ここまで JCF を擁護しているような論調になってしまいましが、2016 JapanCup 女子レースの審判問題などもあったり、いまだに JCF ライセンスあるだけでは UCI レースに出られない(外国では出られるそうだ)などの問題点もあったりで、どちらかというと個人的には JCF にはあまり良い印象がありません。

しかしキライだ、といっても首のすげ替えができるわけではありません。

ここまでで見てきたように、組織として UCI の認可を受け、IOC, JOC の認定を受け、補助金をガッツリ受け取る大きな組織であり、これに取って代わるというのは現実的に不可能です。

ならば仲良くやっていきましょう。JCF ライセンスだって何万円も取られるわけでもないし、賠償責任保険もついています。それより何より JCF が日本国内の標準ルールを決めてくれている状態なのです。それが無くなったら困りますよね?AJOCC としても UCI レースなど JCF の協力無しには魅力的なレースは行なえませんし。

ハイ。

以上、UCI とは JCF とは何ぞやというところを見てみました。いろいろ書きすぎてしまった感が強いですが、まとめ。

  • UCI が競技ルールを作ってる。
  • JCF は UCI の出先機関であり、五輪や世界戦へ通じている。
  • JCF が全日本も主催してるし、その他国内の競技ルールを管理している。

JCF もアナウンス不足でわかりづらい組織ですが、裏方として色々とやってくれている団体であるようです。無くてはならない組織ですので、頑張ってほしいですね。

以上、オリンピックから AJOCC まで、でした〜。

UCI と JCF と5つの輪っか(3)

前回に引き続き、自転車連盟などの組織について見ていきましょう。

ASO

と、その前に寄り道をしましょう。世界最大の、といっても良いツールドフランスを主催する ASO (Amaury Sport Organisation) について。ほとんど Wikipedia のまとめですが。

まずは概要。

  • Amaury(アモリ)は人の名前
  • そもそもツールを創設したのはスポーツ新聞社レキップ
  • レキップ新聞紙の色が黄色→マイヨジョーヌが黄色に
  • 1992年新聞社レキップはツール主催権を譲渡
  • 新聞レキップは現在は ASO の傘下
  • ASO はパリ〜ルーベ、パリ〜ニース、フレシュ・ワロンヌなども主催。
  • ダカールラリー、パリマラソンも主催

さて、前回、前々回から考えると IOC→UCI→JCF→,,, と上限関係が成り立っているように見えますが、ASO はここからは少し外れています。

そもそもツールドフランスは五輪より(一般的な認識として)格が上ですし、UCI の世界戦のアルカンシェルよりも上でしょう。よって ASO は UCI にヘコヘコして UCI に認定してもらって、UCI カレンダーに入れてもらう必要はまったく無いのです。

しかし世界の自転車競技を代表しようとする UCI としては気に食わないところ。以下時系列でどうぞ。

  • — 2005年 —
  • UCI「UCI ワールドカップやめてプロツアーを制定しました。」
  •   「プロツアーに出られるのは UCI 認定出場ライセンス持ったチームのみね。」
  • 当然 ASO 主催のツールやパリニースはプロツアー対象レース。
  • ASO(はぁ?招待チームは自分で選びたいんだけど,,,)
  • — 2007年 —
  • ASO「そのチームはライセンス持ってるけどパリニースに出場させないから」
  • UCI「え,,,」
  • ASO「ツールにプロツアー以外のチームもワイルドカードで出しまーす」
  •   「それから、来年からうち主催のレースはプロツアーから撤退するわ」
  • ジロ&ブエルタ「俺も俺も」
  • UCI「ぐぬぬ,,,」
  • — 2008年 —
  • UCI「じゃ、じゃあツールは新しく作った UCI ワールドツアーに入れるから」
  • ASO, ジロ, ブエルタ「はぁ?もういいから。新制度でやろうや。」
  • UCI「は、はい,,,」
  •   「で、でもでも、ツールには UCI プロツアーの全チームを出してね。」
  • ASO「はあ(怒)?!」
  •   「ツールにプロツアーのアスタナは招待しない。ドーピング多いし。」
  •   「ところでさ、パリニースがプロツアーより格下ってどういうこと?」
  •   「2008パリニースは UCI とか要らんから。仏競技連盟の主催でやるわ。」
  • UCI「パリニースに出た選手・チームに制裁を課すぞコラ」
  • ドンパチ、バチバチ。
  • IPCT(*1)「まあまあ、参加チームの投票で決めようや。」→ASO 勝利。
  • UCI「仏競技連盟に制裁10,000スイスフランだ!」
  • 仏連盟「あっそ。来年からもウチがパリニース主催するから。」
  • コフィディス「来年は UCI プロツアー登録とかもういいや」
  • 他全チーム「俺も俺も。ライセンス料高いし、大したレースないやん。」
  • UCI「ヨーロッパ競技連盟は支持してくれてるし、プロツアー継続しようよ(泣」
  • 2008/8 IOC の仲介により和解(?)
  • 2009,10 UCI, ASO, ジロ・ブエルタ主催者による UCI ワールドカレンダー開催
  • 2011 UCI ワールドツアー創設(= UCI プロツアー消滅)

*1: IPCT = 国際プロ自転車チーム連盟

というわけで、現在は UCI ワールド・ツアーという形で運営がなされています。

だがしかし。

結局 UCI ワールドチームというライセンスを持ったチームが優先的にワールド・ツアーシリーズ(グランツール含む)に出場できるのは変わりません。プロフェッショナルコンチネンタルチームであれば招待でも出られますが、数は少なめ。

これは ASO にとっては大会出場チームを選ぶ自由度が減るわけで、2017年は ASO は主催イベントは「ワールド・ツアーじゃなくていいや」と発表。チームにとっては、苦労して UCI ワールドチームライセンス取得したのにツールに出られないかもという罠。

後続のニュースが見つけられなかった(←調べるの疲れた)のですが、2017 World Tour のレースを見るとパリニースもツール・ド・フランスも入っているので、落ち着いたのでしょう。

金銭的な問題もありますが、まあ要するに主導権争いをしているわけです。

ASO が UCI、ひいてはオリンピックに対抗できるようなコンテンツを持っているというのがポイント。ASO としては五輪や世界選手権なんてカンケーねえから邪魔すんなよ、というのが本音でしょう。建前としては世界で手を取り合ってみんなで頑張りましょう、というのはあるかもしれませんが。

逆にそういったコンテンツを持っていなければ、おのずと上位組織に従属するような形を強いられる可能性は非常に高いわけです。例えば JCF はオリンピックに日本人を出させたいでしょうから仏競技連盟のように UCI 逆らうことなんて絶対にできないでしょう。

また、UCI も世界選手権という大きなコンテンツを持っており、ぶっちゃけアルカンシェルの方が五輪金メダルよりもステータスは上。そうなると UCI としては IOC にヘコヘコする必要ないのかもしれません。IOC としても UCI の協力がなければ五輪の予選もできないわけですし。

いやしかし、調べてみてやっと UCI xxx ツアーについて理解。政治ですねぇ。

AJOCC

さて、やっと AJOCC 登場です。正式名称は「日本シクロクロス競技主催者協会」。一般社団法人。

ちなみに JCF は公益財団法人。簡単に言うと、一般社団法人は個人が集まって頑張りましょう、という団体。公益財団法人は基金を使って広く公益のために働きましょうという感じ。

AJOCC の About ページの(目的)は以下のようになっています。

この法人は、公益財団法人日本自転車競技連盟の競技規則に従いシクロクロス競技を実施する大会主催者を統轄し代表する団体として、シクロクロス競技の普及振興と、シクロクロス競技者の心身の健全な発達に寄与することを目的とする。

一言で言ってしまえば「オーガナイザーの集合体」。JCX レースを運営したり、オーガナイザー間でのシクロクロスについての情報共有や議論といった活動が中心となっています。ちなみに個人のみならず、都道府県車連の関係者も加盟しています。

さて、JCF との関係。

例えば全日本選手権の主催は JCF ですが、実際のレース開催地の選定などについては AJOCC 内で議論されているようで、ほぼそのまま JCF を通して発表されます。運営の大部分も個別のオーガナイザがやっている印象。

また、全日本の男子エリート・U23 の出場資格は JCF のナショナルランキングによって制限されますが、これはほぼ AJOCC のトップシリーズである JCX シリーズとイコールです(*2)。

JCX シリーズのレース開催については JCF は直接は関わってはおらず、言うなれば JCF が AJOCC に全日本予選を委託している状態です。ちょっと違った見方をすると「全日本への出場資格を得られるというオプションを AJOCC レースに与えている」でしょうか。

それから、これは JCF の本来の業務ですが、UCI レースの監督や審判団の派遣などを行なっています。これも JCF の協力がなければできないことですね。

さて、ここまでをざっとまとめてみましょう。全部網羅したわけではありませんが、関係性が離れている大会も追加してみました。そういえば世界戦の出場権も JCF が対象になっていますね。

IOC から AJOCC まで。

まあ大体こんなところでしょうかね。JBCF, 県車連は JCF に加盟しているけど内部組織ではないので、前回のよりもこっちの方が正しいかな?

次回は最終回。AJOCC でも一部のカテゴリーで取得が義務化されている JCF ライセンスについて考えてみましょう。

*2: 2015-16 は JCX シリーズのレースに加え、GPMistral のレースが加えられていた。

→ 次(4)へ

UCI と JCF と5つの輪っか(2)

前回に引き続き、自転車競技に関わる組織のお話。今回は UCI の下部組織である JCF について。

国内自転車競技連盟 (National Federation, NF)

UCI とはなんぞやと言うと、定款の一番最初に

国際自転車競技連合(略称 UCI)は,各国の国内自転車競技連盟の連合組織である。

とあります。すなわち各国の国内連盟の上に立つ組織なのではなく、あくまで連合体と定義されています。Wikipedia の UCI の項にも最初は5カ国の競技連盟によって設立された、とあります。

ここにある国内自転車競技連盟(国内連盟)とは要するに JCF やアメリカサイクリング協会 USAC などのこと。

前回の五輪の話とからめると、

  • オリンピック委員会は自転車部門を UCI に委託。
  • だが、UCI 単独で世界各地で予選をやって、というのは無理がある。
  • ルールを定め、各地域の団体(JCF, USAC など)に競技開催をさせる。
  • その競技結果を集計して五輪参加割当を決定。

という形での運営になっています。

シクロクロスでは五輪がありませんが、ロードならば五輪の各国ごと出走人数の決定の仕組みについてはこの辺の冒頭が詳しいですが、つまりは UCI ポイントでの振り分け。ポイントが個人ではなく国ごとで合計され、その国ごとポイントにより参加可能人数が決まります(*1)。

で、参加選手数が「国ごとに与えられる」とありますが、実際は JCF に対して与えられています。そういえば日本選手団は JCF の定めた白ベースのナショナルジャージで参加していますね。

そして大前提として、オリンピックに選手を参加させたいのであれば JCF は UCI に加盟していなければなりません。(これだけではありませんが、話をシンプルにしてます。)

当然、JCF としてはオリンピックに自国民を出場させたい。であれば UCI に加盟。加盟すると UCI 規則を遵守する義務など発生しますが、対価としてオリンピックや世界選手権へ選手派遣する道が開けることになります。

もちろん JCF が選考を行いますので、選手が五輪に出場したかったら、UCI の窓口である JCF に登録しなければ選考対象とはなりません。UCI の競技規則にも五輪への出場資格の前提として国内ライセンスをもっていること、と規定されています(競技規則11.1.003)。

また、選手が国際的なレース = UCI レースに参加しようと思ったら UCI 登録をしなければ受け入れてもらえません。

考えてみましょう。レース主催者としては外国からふらっとやってきてレースに出させろ!というどこの馬の骨ともわからない選手をレースに出場させることなんてできませんよね。ルール破ったり危険行為をしたりするかもしれませんし、それに対する罰則を適用することができません。

しかし UCI ライセンスを持っていれば、その選手は UCI の定めたルールを理解し遵守することになっていて、かつ罰則も適用できますので、じゃあ出場 OK とできるわけです。

UCI ライセンスは UCI の日本窓口である JCF に申請して取得することになります(*2)。

*1: 個人で頑張ってポイント稼いだのに団体で評価されるってどうなのよ、というところでロード女子は色々あったようですが、以下略。

*2: ちなみに JCF が怠けて UCI ライセンスの発行が遅くなったりしたら UCI から直接取得する、という手順も定義されています(規則1.1.014)。

JCF(日本自転車競技連盟)

日本の国内競技連盟はご存知 JCF。規則集を読んでいくと、JCF の概要はざっくり以下のとおり。

  • 国内の競技者を管理・統括するという役割・目的を持つ。
  • 登録選手の成績管理などを行なう(ここから五輪選出)。
  • UCI の窓口として業務を行う。
  • 全日本選手権を行なう。

上の項の UCI ライセンスと同じく、競技ルールを遵守させる(=どこの馬の骨な選手に対する信頼付け)という役割もあります。3,4千円程度なのでケチらず登録しましょう。

UCI の窓口業務ですが、例えば審判講習を行なっているのは JCF ですね。また、UCI レースを開催しようとしたら国内連盟 JCF の承認がなければいけません。確か UCI 審判は JCF 所属が多いはずなので、審判の派遣についても JCF にお願いしなければいけないでしょう。(ちょっとこの辺怪しい…)

「JCF は UCI の下部組織なのだから、JCF ライセンスで全ての UCI レース出られるようにならないの?」

という疑問もありますが、JCF 登録人数は少なく見積もっても UCI 登録日本人選手の20倍。流石に UCI レースに出ないような選手データの管理を UCI に押し付けるのは無理ってもんです(*3)。登録の手間もありますしね。JCF ローテクだったし。

それから IOC の規定に、NOC(日本で言う JOC)は UCI の各国連盟である JCF をメンバーとして含まなければならない、という規定もあります(オリンピック憲章28.1.2)。

*3: ただ、UCI としては個別の ID を付与して全世界的に選手管理するシステムを駆動し始めた模様。詳細後日。

都道府県車連

JCF は以下の加盟団体を持っています。

  • 都道府県競技連盟
  • 全日本実業団自転車連盟(JBCF)
  • 日本学生自転車競技連盟
  • 全国高体連自転車競技専門部
  • 日本プロフェッショナル サイクリスト協会

ロードについていうと、UCI レースに加えて、基本的にはこれらの団体が執り行うレースの多くが全日本選手権の予選となっている場合が多いようです。国体なんかも結局は都道府県連盟主催の予選→国体→完走すれば全日本出場資格となってますし。どちらにせよ JCF のお墨付きがついたレースが対象となっています。2days 木祖村は実績が認められたのかな?MTB 全日本出場資格は JCF 公認の Coupe du Japon MTB の登録クラスによる。

昔聞いたところでは JCF の理想としては都道府県車連での予選→全日本選手権、としたいらしいです。実際には JCF+県車連だけでは総合的に正しい選考はできませんので、外部の主催者と連携しながらとなっていますが。

まとめ

はい、文字ばっかで疲れますね。書いている方も疲れました。

ここまでの関係性をまとめてみましょう。

IOC. UCI, JOC,  JCF(※厳密には JBCF は JCF の中では無いと思いますが。)

要素が多くて文章ダラダラになってしまいましたが、JCF を3行でまとめると、

  • UCI の日本窓口
  • 日本の競技者を取りまとめて五輪・世界戦に選出+派遣
  • 全日本選手権もやってるよ

ってところでしょうか。

さて、次回はやっと AJOCC 登場です。

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JCF と UCI と5つの輪っか(1)

今回は自転車競技界の UCI や JCF などの組織について見てみましょう。ロード、MTB、BMX、トラック競技でも基本は同じ形になってるはず。

最初にお断りしておきますが、今回のお話については、本文全ての文末に「と思う。」というワードを付けてお読み下さい。9割ぐらいあってると思いますが、根拠となる文章や規定を完全に調べきったわけではないので。まあ、いつも通り話半分ということで。

シクロクロスなブログなので AJOCC はね、という話をしたいのですが、まずはオリンピックからスタートしましょう。理由は読んでいけば何となくわかるでしょう。

IOC(国際オリンピック委員会)

さて、IOC https://www.olympic.org/the-ioc とはどんな組織でしょう。これは簡単、名前の通りオリンピックを開催する組織ですね。

しかし、IOC がボクシング、サッカー、自転車、スケートの予選大会を世界各地で直接に開いて選手選考をしているわけではありません。それは手間として無理です。実際にはスケートならばスケートの国際連盟が、自転車ならば UCI が予選となるべき選考基準を決めてレースやゲームを開催し、オリンピックへの出場可否を決定しています。

スポーツ競技ごとの組織を国際競技連盟 (IF) と呼びます。Wikipedia の一覧を見ると結構あって、ボディビル、ブーメラン、日本拳法になわとびも。連珠ってなんですかね?

しかし御存知の通りオリンピックにブーメラン競技はありません。これは IOC がブーメランをオリンピック競技として認めていないからです。

開催種目は IOC が定めるオリンピック憲章の規則45付属細則1.3.1と1.4.1に定められています。競技を指定するのではなく、IF の指定というかたち。もちろんここに UCI が含まれています。

でもって、各 IF としては当然「うちの競技をオリンピックで開催してもらいたい」ですよね?それには、まずは IOC 公認 IF として認めてもらって(*1)、あわよくばオリンピック開催種目に!とがんばるわけです。結局はそのスポーツがどれだけメジャーか、という点が大きな判断基準になるのでしょうけど。

*1: IOC承認国際競技団体連合 (ARISF) という団体もあるが、加盟団体を見ると「どうせオリンピックでは開催されないのさ」という競技団体の集合っぽい(Wikipedia 参照)。IF として公認をうけるだけでは駄目なのさ。

UCI(国際自転車競技連合

上に少し書きましたが、UCI はオリンピック憲章でもって五輪競技開催 IF として指定されています。つまり、「君らに自転車競技はまかせるよ」というわけです。

オリンピックにおいては UCI が定めた規則に則って競技が行われます。例えば自転車のハンドルの突き出し、タイヤサイズなどの用具の規定や、斜行したら失格とかの競技ルールについても IOC ではなく UCI が決めることになります。

もちろん好き勝手にというわけではなく、国際的に競技を代表する組織として公正なルールを定めたり、それをもとにきちんと運営しなければいけません。

それはそれで大変ですが、その変わりに IOC からはその競技の国際的取りまとめ組織としてお墨付きがもらえます。かつ、競技ごとにオリンピックへの参加人数が決められ、その選考方法は IF、つまり UCI が決めることになります。

NOC(National Olympic Committees), JOC

ちょっと待て。JOC、日本オリンピック委員会という組織があるはずだ。JOC って IOC の下部組織だよね?

そうです。が、IF とは役割が違います。

NOC は National Olympic Committee = 国内オリンピック委員会の略であり、JOC は日本における NOC。国内オリンピック委員会は申請書を IOC に提出し、認可されることによりその国の NOC として認定されます。

NOC は「オリンピック競技大会の開催立候補に関して意見を述べる」などの権利を持っていたりしますが、中心となる使命は

オリンピック憲章に則り、 自国においてオリンピック・ムーブメントを発展させ、 奨励し、 保護することにある。

だそうです。NOC の任務(←って書いてあった@JOC)はオリンピック憲章の第4章規則27、 28付属細則の4にあります。

  • その国の選手団を編成し、組織し、率いる。
  • 選手団に用具、輸送手段、宿泊場所を用意する。選手の保険もカバー。
  • オリンピック用の各国ユニフォームについて独占的権限をもつ。
  • IOC に協力する。

基本的にはこの4つ程度のお仕事しかありません。つまるところ自分の国の出場選手をまとめて管理しましょう、といったところがメイン。各競技に細かく口出しするわけではなく、IF とは縄張りが全く異なります。

あとはオリンピックに選手を派遣する義務があったり、オリンピック開催に立候補する自国の都市を選ぶ権限があったりします。ちなみに基本的には非営利団体。

とりあえずまとめ

長くなってきたのでここらで一旦休憩。ここまでのところを図に書いてみましょう。

IOC, UCI, JOC

UCI も JOC も IOC による認定により権威付けがなされています。逆にこのお墨付きがないと、JOC ならば選手団が派遣できないことにもなりますので、必死に IOC の決め事を遵守する事になります。

ただ、UCI も各国の NOC が減れば参加国が少なくなり、各競技の IF が無ければその競技自体ができませんので、その辺は持ちつ持たれつでしょう。

さて、次回は UCI の下、つまりは JCF について見ていきましょう。

編集後記:ざっくりしか読んでませんがオリンピック憲章、面白かったです。普段はオリンピックオリンピックと騒ぎますが、実際の組織や理念を抑えておくとまた違った視点が増えるかもしれませんね。オススメ。

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2017 JCF 登録

JCF の登録方法がオンラインでできるようになりました。今までは県車連の紙手続きをしなければ通らなくて面倒だったのですが、さてどうなったんでしょうね。前とこれからを比べながら、その詳細に迫ってみましょう。

昔むかし

その前にちょっと昔話を。

ある選手がロードの全日本 TT に申込んだのですが、その申込は JCF の地域の下部組織である都道府県自転車競技連盟宛てになります。そして JCF の大会要項には「いついつまでに県車連からの申込がなされること」とあります。

県車連に申し込み、練習に励んでいましたが、1本の電話があり「JCF への申込が間に合わなかった」とのこと。え?

「なんとかなりませんか?」
「いや、本当に申しわけないが無理です。」
「うーん…」

同じことになってしまった別の選手からも激しい抗議があったようですが、無理なもんは無理で通らず。県車連と JCF って一心同体だと思っていましたが。というより、何て融通の効かないことだ。

選手はがっかりしました。

しかしそもそも県車連が出先機関になっている形がよくわからない。結局 JCF が書類まとめているんだよね?全日本に申込忘れとかどうするのだ。そもそも JCF だって県車連に申込の有無ぐらい確認したら?

こんなことが2度とあってはならない。未来の選手のためにも、頑張って要点と意見をまとめ、メールを JCF に送りました。

しかし JCF からは返答はなし。

選手はもっとガッカリしましたとさ。おしまい。

これまでの問題点

その後、選手やチームごとに JCF に直接メールを送っておいてとか Cc で確認するとか一応チェック手順が追加されましたが不完全感は拭えず。大きな組織なんだからもう少しどうにかすればいいのに、と思っていました。

大きな問題点は1つ、

「なぜ JCF が都道府県車連を経由して手続きしなければいけないのか」

でした。

手順が複数になればその分ミスが発生するし、上の昔話のように JCF が下部組織のミスについては受け付けないというのもおかしい。

もちろん歴史的な理由などあるのでしょうが、選手としてはよくわからないし面倒くさい。少なくとも時代遅れ。

そんなモヤモヤが(個人的には)10年以上前からあったわけですが、それが今回やっとこさ改善されたわけです。

New System!

というわけで新しいシステムの登場。http://jcf.or.jp/?page_id=53792。選手登録の要点を並べてみましょう。

  • オンラインで JCF 登録できるようになった。
  • 決済もオンラインで(カード or コンビニ払い)。
  • JCF レース申込もできるみたい。
  • 登録はとりあえず継続登録にのみ対応。
  • 継続の申込は2月1日12:00 〜 3月30日15:00。
  • 県車連への書類提出でも登録できる。
  • 新規・再登録は4/1〜。
  • ライセンス期間が4/1〜3/31だったのが1/1〜12-31に変更。
  • ライセンスが紙から樹脂製に。
  • 国内ライセンス持っていれば国内の国際大会(UCI レース)に出場できる。
  • ただしライセンスに顔写真がはってあること。

新システム使用量(決済手数料?)はかかるようですが、オンラインで完結するのはうれしいですね。

実際に新システムのトップページに行くと、赤文字で注意事項がびっしり…。補足しておくと文章中の「所属団体」とは都道府県車連のことです。

上の国際レースの絡みでいくと、本人の顔写真の項目が気になります。

  • 登録申込後、1時間以内にメールで写真を送ればライセンスに写真が付く。
  • 写真データは 700kb 以下の jpeg ファイルであること。
  • 2.4cm x 3.0cm のカラー写真であること。
  • ファイル名は指定どおり付けること
  • 画像サイズとか間違ってたら無効なのでよろしく。

最初と最後の項目はなんだかなあと思います。送られてきたライセンスに写真が無くて、とかどうするのだろう。システム屋的な視点としては×です。

それから JCF レースの申込状況とかはライセンス番号と電話番号を入力すると見られるという仕組み。電話番号知っていたら他人でも閲覧できてしまうようですが、どうせ出走リストなどで公開されるものだし、まあいいのか。チーム監督などが見るには便利です。

写真の画像サイズ

で、700kb で 2.4×3.0cm ってなんやねん。

手元のマシン (Mac) のプレビューというソフトでやってみると2.4×3.0cm/解像度72とするとファイルサイズは5kb。これは68×85ピクセルなので、小さい写真とはいえ粗い写真になってしまうのでは?

この辺のページによると解像度は300dpiを超えても意味ないらしいので、2.4×3.0cm/解像度300とすると283×354ピクセルでサイズは55kb。このぐらいで安心?

限界まで画質上げてみた。※多分迷惑なのでやめましょう。

700kbというサイズはよっぽど変なことしなければ超えないですな。

シクロクロスな視点

国内ライセンス(写真付き)で UCI レースにでられるようになったのは大きいですね。

大きな視点からは、今までは UCI ライセンス取得の1万円がハードルとなって躊躇する選手もいましたが、それがなくなると UCI レースに参加する人数が増えることが予想されます。若干増か大きく増えるかは読めませんが、逆に言うと当然1万円払ってでも出る!というぐらいの熱い気持ちがなければ、あっという間にラップアウトされてオシマイになりますよ、と言っておきましょう(←偉そう)。

ただし海外 UCI に出るのならば1万円の UCI ライセンスが必要です。日本人が出場しそうなところを並べてみると以下。

  • 中国 Qiansen Trophy
  • アメリカ Vegas クロス
  • 世界選手権(JCF ナショナルチーム)
  • ↑の前段階の World Cup などのレース
  • その他武者修行でのレース

それほど多くはありませんね。

さて、もう1つ。まず C1, C2, CL1, CJ については JCF ライセンス所持が義務付けられていますが、

シクロクロスのシーズン:おおよそ9月〜翌年3月
JCF ライセンス有効期限:1/1〜12/31

と、シーズンが年をまたいでます。なので12月以前に C1 に所属する選手であれば翌年のライセンスも必要となります。シクロクロス的には年度単位になっている方が都合が良かったのですが、ロード+MTB の方が断然競技人口が多いので敵いませんね。そもそも UCI ライセンスが 1/1-12/31 ですし(競技規則1.1.008)。

まあ、ライセンス義務カテゴリーの選手なら来シーズンは出ない、ということは少ないでしょう。細かいこと言わずにライセンス取りましょう(というか取らないと出られません。)

まとめ

最近になって「やっとライセンス届いたぜ。」というコメントが聞こえてきました。見切り発車という批判もありましたが、新しい仕組みの始まりなんてこんなもんでしょう。長い目で見ると大きな改善だと評価できると思います。JCF には引き続き頑張って欲しいですね。

ちなみに、われらが AJOCC ではライセンスという形はなく、AJOCC レースに参加すると自動的に選手登録されるようになっています。ライセンス料もなければライセンスカードの発行もなし。かなりゆるい形での管理となっています。選手としては選手コードさえ抑えておけばいいので手間としては楽。

で、色々考えてみると、そもそも JCF 登録=競技者登録って何様?という疑問があります。

JCF は AJOCC とは別団体のはず。俺はシクロクロス走りたいだけなんだけど、ナゼ JCF のライセンスをお金払って取得しなければいけないの?競技者登録する意味は?JCF って何やってるんだっけ?

スケールの大きな話なので長くなりそうですが次回乞うご期待〜、ということで。

残留する?しない?

来週末3/12で今シーズンの AJOCC レースは終了ですが、この時期はカテゴリー残留できるかどうかが気になるところ。今回はその基準の細かいところについて確認してみましょう。

(内容については確認取ったのでほぼ公式情報。)

まず、降格が発生するのは以下のカテゴリー

  • C1, C2, C3
  • CM1, CM2

そのシーズンに昇格した選手は降格対象となりません。CM4 は自由参加型カテゴリーなので CM3 からの降格なし。女子 CL も降格は無し。

AJOCC のルールページには以下のように記載があります。

以下の残留基準を満たさない者はシーズン終了後に降格となる。
・出走人数を基準にして1/4(25%)以内の順位 1回以上の実績を残した者
・出走人数を基準にして2/3(66%)以内の順位 3回以上の実績を残した者

うーん、ちょっとわかりにくいかな?残留チケットという概念で考えてみましょう。

  • 例えば40人出走のレースで
  • 10位以下ならば25%以内 → 残留チケットを3枚をゲット
  • 26位 (=65%) 以内 → チケット1枚獲得
  • 同様にして、シーズン終了時までにチケットを3枚以上集められなかったら下のカテゴリーに降格!

カテゴリー複合型の C3+4 のレースについては C3 所属の選手は C3 残留チケットが、C4 所属の選手は C4 カテゴリーの残留チケットが与えられます。

%な値は一般には「順位パーセント」と呼ばれており、算出方法は以下の通り。

順位% = 順位 / 出走人数 x 100
※ 小数点は切り捨て

はい、ここテストに出ますよ〜。「小数点切り捨て」です。

例えば103人出走のレースで、69位ならば69/103×100=66.99029,,, となります(*1)。

「2/3の順位」という基準では2/3×100=66.666,,,<66.99029,,, なので 2/3 という基準を満たしていないように見えてしまいます。しかし小数点切り捨てなので順位%は66となり、無事に残留切符1枚ゲットだぜ、ということになります。

小数点は切り捨て!

25%の計算についても同様に小数点切り捨て値で判断されます。というか25%基準で走っている選手なら十中八九もう大丈夫なところに居るでしょうけど、ね。

以上、残留の基準詳細でした。

残留かかっている選手は週末ガンバれ〜!

*1: ちなみに出走人数が103人より少ない場合には、順位/出走人数x100が66.66,,,<x<67.0となる順位xは存在しない。

15-16レースいくつ出た?(2)

前回投稿に続き、15-16 のレース出場回数を見てみましょう。今回は Elite。

>>> 追記@2017/4/9
後で気付いたのですが、本記事のデータについては「シーズン中に1回もエントリーしていない選手」はカウントされていません。よって平均値などは「アクティブな選手だけでカウントしたデータ」になっていますのでご注意下さい。
<<< 追記ここまで

当然 C1 選手はポイント稼ぐためにもレース数は多いだろうし、このところ熾烈な競争になっている C2 も残留ポイント狙って出場数は多いと予想。C3, C4 はそこまでは執着無いかな?

では行ってみましょう。

Elite

まずは入り口クラスの Category4。入門クラスとしてもっとも多い選手を抱えているカテゴリー。

Category-4

きれいなカーブになっています。1078選手、平均は3.09レース。やっぱり3回以下のちょっとだけ参加が大半。それでも10回以上でてるぜ、という選手もちらほら。

Category-4(選手コード記号ごと/出場4回〜)

選手コードの頭3文字で分類。関西が飛び抜けて、と思ったらそうでもなく。東北も全体人数に比べると沢山遠征している選手居るみたいですね。

Category-3(選手コード記号ごと)

C3+4 というレース開催の形もありますが、C4 の右肩下がりに比べて C3 は平らなグラフ。276名の平均5.73回。ちょっとしか出ない人もいれば、ガンガン遠征している選手も。12レースは不吉な数字?

関西のシリーズエントリーの効能はあまり見られません。地域ごとの選手も均等に広がっているような印象。

Category-2(選手コード記号ごと)

出ました22レースはFUKADAまじりんぐのI選手。関西シリーズ全部?+東海, 信州遠征などとがっつり。

210名、出場平均は7.12回。

C2 にもなれば1,2回のみという選手は少数派。人によって違うが少なくても3回以上、というところ。しかし C3, Masters, CL と同じく7回出場という選手が多いのが不思議。精神的にちょうどいい回数?

Category-1(選手コード記号ごと)

さて Elite トップカテゴリーの C1。264名で平均8.59レース出場。さすがの数字。

トップ選手を確認してみましょう。スワコの帝王17回、BLITZEN の息子が16回、BOMA 丸山16回、弱虫ペダル前田16回、Anchor 沢田時12回、GIANT 門田10回、Shimano 横山6回、ヨーロッパ主戦場の Toyo 竹之内は4回のみ。他の競技やってる選手はちょい少なめですが、16回ならほぼ毎週レース。

しかし C1 なら20レース選手もっといるかと思ったけど意外とこんなもんか〜(ちょっと残念)。15レース出ている選手は多いけど。

全体を眺めると、C2 と同じく少なくとも3回以上の選手が主体。地域割合としては信州が非常に目立ちます。関西ほどの大会人数の規模はありませんが、昔からシクロクロスのさかんな地域で強豪選手を多数そろえており、シリーズも年間10戦ほどを開催しています。割合としては東北多め、新しめの東海はもう少し時間がかかる?

まとめ

最後にカテゴリーごとにレース参加数の平均値を確認してみましょう。

15-16 カテゴリーごとレース出場回数平均

なんと僅差で CM1 がトップ!関西シリーズが熱狂的ですから。

個人的には CL1 が C1 より高いのが意外。C1 が、というよりも CL1 選手の方が本格的に取り組んでいる選手が割合的に多いのかな?(もしくは遠征好き。)

シーズン7レースならば1ヶ月に2回ぐらいはレースに出ていることになり、セカンドカテゴリーである C2, CM2 も元気ですね。

さて、ざっくりまとめ!

  • トップカテゴリー選手は少なくとも月に2レース
  • 入門クラスでは月に1回ぐらいのペースで出場
  • 20レース以上出た 数寄者 強者は2名のみ
  • セカンドカテゴリー以下ではなぜか7レース出場が多い(平均も7程度)

というところでした。

レースに沢山でれば良いというものではありませんが、いや、えーっと、強くなりたいならレース経験は多ければ多いのは確かですよ!

強くなる云々は置いておいても、確かに遠征は大変ですがいつもと違うコース、違ったメンバーで競うのは楽しいものです。遠征なりのイベントやトラブルもまた良し。是非いろいろなレースにチャレンジして世界を広げてみて下さい。

以上、15-16シーズンのレース出場回数でした!

15-16レースいくつ出た?(1)

>>> 追記@2017/4/9
後で気付いたのですが、本記事のデータについては「シーズン中に1回もエントリーしていない選手」はカウントされていません。よって平均値などは「アクティブな選手だけでカウントしたデータ」になっていますのでご注意下さい。
<<< 追記ここまで

「今シーズンは20ぐらい出たかな〜。流石にシーズン途中で疲れたわ。」というエリート選手のコメントを聞いたりします。竹之内君なんかはヨーロッパで週1以上のペースでレースをこなしているそうですが、ここ日本でも大会が増えてきてレースには困りません。

確かにメインに出場するシリーズ6だとして、他のシリーズ3戦を3つ、でかい大会を3つ、イベントを2つで20に届きます。しかし実際のところ、選手はどれぐらいレースに出ているもんなんでしょうね。というわけでデータ編始まり始まり〜。

まだ16−17が終わっていないので今回は15-16のデータを使用します。JCX サイトや各地域からのデータを集めて集計。それ以外のレースは含めず。

レーススケジュール

9/12から3/27までの6ヶ月間には週末が29。そのうちレースが無い週末は4つ(9月3,4週、1月1週、3月2週)なので、全国飛び回れば25レースには出られます。秩父や野辺山などは2daysなので実際にはもう少し増えます。

しかし全国行脚は無理ですので、例えば関東でマックスに出る(東北、信州もカウント)とすると秩父x2、信州、宇都宮茨城,,, と3/27の茨城まで数えていくと27レース!こんなに出られるのか。

20レースなんて余裕?

実際のレース出場数

さてそれでは実際には1シーズンでどれぐらいレース出ているのでしょう。

全部カウントするのは辛いので、Elite, CL, Masters の選手だけカウントします。カテゴリー所属は15-16シーズン最後、つまり2016/3/31で判定。ジュニア選手は C2 所属していても CJ とか走っててそのレース数など含んでいるかも、ということで。ま、カテゴリー分類はおおよそってことで。

全日本選手権や年代別、関西の第7.5戦、Exhibition も含ませました。

まずはおっちゃんクラスから。

Masters

マスターズの一番下、CM3 から行ってみましょう(※本当の一番下は CM4)。450人、出場レース数の平均は4.02。

Category Masters-3

入り口のクラスということで1回だけ、というのが多め。選手の1/3を占めます。

選手コードの頭のアルファベットでも分けてみましょう(TMP- などの番外編コードな選手除く)。といっても CCM だからといって信州住まいとは限らないのですが、1つの指標として。ちなみに昔っからシリーズを開催している KNS と CCM の選手人数が多いです。

見にくいのでレース4以上のみ。

Category Masters-3(4レース以上/選手コード記号ごと)

やっぱりというか関西多いですね(えんじ色)。関西ではシリーズ10レースぐらいまとめてエントリーの仕組みがあります。もともと安いエントリー料がさらに低く、近い安い旨いの3拍子とくれば人数がおおいのにも納得。10レース以上出ている選手は割合としては少なめ。

まだエントリー的なカテゴリーなので熱狂的な数字では無いみたい。もちろん強い選手は上のカテゴリーに行ってしまうでしょうし。

Category Masters-2(選手コード記号ごと)

つづいて CM2 は132名、出場平均はぐっと増えて7.11レース。にしても相変わらず関西多いな〜。最近大規模に開催している東海の人数が目立ってきています。

CM3 と違って「1レースしか出ない」という選手はほぼ居らず。関西シリーズ全部出る、という選手が多そうな分布ですね。

Category Masters-1(選手コード記号ごと)

前2つのグラフと比べると、やっぱりトップカテゴリーは違いますね!106名の平均9.01レース。

相変わらず KNS が目立ちますが、関西シリーズ+他地域への遠征も、ということで1シーズン10レースは当たり前。逆に6レース以下しか出ない選手は少なめ。他地域の選手でも7レースは出るぜ、というのが固まっていますね。

女子 CL

続いて女子。CL3 から順に行ってみましょう。

CL3(選手コード記号ごと)

こちらも入門クラスというわけで1回のみの選手が多め。湘南 (SHN) が多目ですね。90名、平均2.27レース。

流石に4レース以上出ている選手は少なめですが、CL3 はレース時間が短く、ハマってきたらより長く苦し楽しめる CL2 に移行するからでしょう(昇格条件ないし)。

CL2(選手コード記号ごと)

JCF ライセンス無しで走れる CL2 は 125名、平均4.14レース。依然として1回だけ〜の参加者も多いですが、関西シリーズのおかげもあって10回近く走っている選手もちらほら。やっぱり7回が多いのが不思議。

水色が目立つことから幕張、お台場の人気が伺えます。

CL1(選手コード記号ごと)

さて、Women のトップカテゴリー CL1 は母数が少なく46名ですが、その平均は9.00。さすが〜。圧巻の18レース出場は Liv の武田選手。シクロクロス専門の選手として頑張っています。

全体的な分布としても1,2回のみという選手も多少居るものの、殆どの選手が10レースほど走っています。男子と異なり CL1 は比較的昇格条件がゆるく、逆にやる気のない選手は CL1 には上がってこないので当然といえば当然。しかしグラフの形がハッキリと分かれていて面白い。

それからこれまでの他のカテゴリーと比べると KNS な選手一辺倒では無いようです。

今日はここまで

さすがに20レースはありませんでした。

下位クラスはやはり参加回数が少ない選手が大半でしたが、CM1, CL1 ともにトップカテゴリーの選手は年間7〜12ほどのレースをこなしているようです。4ヶ月で12レースとすると、3レース/月。体力的なところを考えても妥当なところかな?

さて、次回は Elite とまとめを予定しています。C1 選手はどれぐらいレースをこなしているのか、20レース以上出ている猛者は果たして本当に居るのでしょうか???

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