トップ選手って何歳くらい?

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前回投稿ではCX年齢について見てみました。では、今度は実際の話で、C1 の選手っていくつくらいなんでしょうね?

Shimano の横山や BS の沢田など若手も目立っているし、BLITZEN 小坂光・東洋竹之内の2名がレース界を引っ張っています。一方でスワコの帝王もまだまだ現役だし、中堅どころでもカドタ、ゴウダ、サイトウなど、40そこそこの選手も沢山いるようにも思います。実際のところ、どうなんでしょうね?

というわけで 2015-16 のデータについて集計集計。年齢はリザルトに記載されている UCI コードなどから取得。生年月日がわからない選手は集計から除外。以下では年齢は全てCX年齢で表記しています。

まずは重鎮様をチェック。

スワコの帝王が一番上だと思っていましたが、上には上がいるもので、パインヒルズ90のマスダ選手が最高齢。2位村上建具のイノマタ選手。3位は帝王小坂を含む3名。

さて、まずは平均年齢から。

C1 平均年齢

C1 全選手の平均は35.12歳。

… 想像していたより高いですね。シクロクロスの競技特性考えると30過ぎぐらいが脂の乗った時期だと思うのですが。上位30名の平均をみると31.87歳で、やはり上位選手は若めです。

次に、選手を JCX ランキング、AJOCC ランキングの値から順位づけして並べて、20位ごとに平均年齢をとってみました。

C1 順位範囲ごと平均年齢

40位ぐらいまでが比較的若く、150位近辺にはおっちゃんが集中しています。200位ぐらいに謎の凹み。これはなかなか上位に行けない若い選手が固まっているのでしょうか。

次に、年齢ごとの選手数を見てみましょう。

C1 年齢ごと人数

40代周辺が随分と多いですね〜。競技者の主体となるべき30歳以下の選手割合は31.4%で、スポーツとしては寂しい数字。ちなみに U23 は18名(*1)。

流石に上位の方の選手は若い?かな?

C1 年齢ごと人数(上位100名)

上位100名で集計してみました。比較的若い方にシフトした感じですが、依然として30後半多し。

C1 年齢ごと人数(上位30名)

上位30人で集計。25以下が元気なのは丸ですが、中核のアラサーの選手が少ないのがやはり気になりますね。

まとめ

泣く子も黙る C1 カテゴリー、30歳を超える選手がかなり多いことがわかりました。また、40代以上も一定数おり、若いもんには負けんのおじ様達が頑張っているようです。

逆に言うと若い選手は強いが少ない。確かに「食っていける」ようなスポーツでもないので、社会に出たばかりの若い世代には難しいのかもしれません。しかし競技スポーツとしては次の世代を担う選手がいないというのは寂しいこと。シクロクロスの魅力をうまく広めて、若い選手を受け入れるような場ができてくれば、もっと盛り上がるのかなと思います。

以上、C1 の年齢のお話でした。

*1: なぜか Junior に該当する選手も C1 に居たのでグラフと数字がズレている。