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15-16レースいくつ出た?(2)

前回投稿に続き、15-16 のレース出場回数を見てみましょう。今回は Elite。

>>> 追記@2017/4/9
後で気付いたのですが、本記事のデータについては「シーズン中に1回もエントリーしていない選手」はカウントされていません。よって平均値などは「アクティブな選手だけでカウントしたデータ」になっていますのでご注意下さい。
<<< 追記ここまで

当然 C1 選手はポイント稼ぐためにもレース数は多いだろうし、このところ熾烈な競争になっている C2 も残留ポイント狙って出場数は多いと予想。C3, C4 はそこまでは執着無いかな?

では行ってみましょう。

Elite

まずは入り口クラスの Category4。入門クラスとしてもっとも多い選手を抱えているカテゴリー。

Category-4

きれいなカーブになっています。1078選手、平均は3.09レース。やっぱり3回以下のちょっとだけ参加が大半。それでも10回以上でてるぜ、という選手もちらほら。

Category-4(選手コード記号ごと/出場4回〜)

選手コードの頭3文字で分類。関西が飛び抜けて、と思ったらそうでもなく。東北も全体人数に比べると沢山遠征している選手居るみたいですね。

Category-3(選手コード記号ごと)

C3+4 というレース開催の形もありますが、C4 の右肩下がりに比べて C3 は平らなグラフ。276名の平均5.73回。ちょっとしか出ない人もいれば、ガンガン遠征している選手も。12レースは不吉な数字?

関西のシリーズエントリーの効能はあまり見られません。地域ごとの選手も均等に広がっているような印象。

Category-2(選手コード記号ごと)

出ました22レースはFUKADAまじりんぐのI選手。関西シリーズ全部?+東海, 信州遠征などとがっつり。

210名、出場平均は7.12回。

C2 にもなれば1,2回のみという選手は少数派。人によって違うが少なくても3回以上、というところ。しかし C3, Masters, CL と同じく7回出場という選手が多いのが不思議。精神的にちょうどいい回数?

Category-1(選手コード記号ごと)

さて Elite トップカテゴリーの C1。264名で平均8.59レース出場。さすがの数字。

トップ選手を確認してみましょう。スワコの帝王17回、BLITZEN の息子が16回、BOMA 丸山16回、弱虫ペダル前田16回、Anchor 沢田時12回、GIANT 門田10回、Shimano 横山6回、ヨーロッパ主戦場の Toyo 竹之内は4回のみ。他の競技やってる選手はちょい少なめですが、16回ならほぼ毎週レース。

しかし C1 なら20レース選手もっといるかと思ったけど意外とこんなもんか〜(ちょっと残念)。15レース出ている選手は多いけど。

全体を眺めると、C2 と同じく少なくとも3回以上の選手が主体。地域割合としては信州が非常に目立ちます。関西ほどの大会人数の規模はありませんが、昔からシクロクロスのさかんな地域で強豪選手を多数そろえており、シリーズも年間10戦ほどを開催しています。割合としては東北多め、新しめの東海はもう少し時間がかかる?

まとめ

最後にカテゴリーごとにレース参加数の平均値を確認してみましょう。

15-16 カテゴリーごとレース出場回数平均

なんと僅差で CM1 がトップ!関西シリーズが熱狂的ですから。

個人的には CL1 が C1 より高いのが意外。C1 が、というよりも CL1 選手の方が本格的に取り組んでいる選手が割合的に多いのかな?(もしくは遠征好き。)

シーズン7レースならば1ヶ月に2回ぐらいはレースに出ていることになり、セカンドカテゴリーである C2, CM2 も元気ですね。

さて、ざっくりまとめ!

  • トップカテゴリー選手は少なくとも月に2レース
  • 入門クラスでは月に1回ぐらいのペースで出場
  • 20レース以上出た 数寄者 強者は2名のみ
  • セカンドカテゴリー以下ではなぜか7レース出場が多い(平均も7程度)

というところでした。

レースに沢山でれば良いというものではありませんが、いや、えーっと、強くなりたいならレース経験は多ければ多いのは確かですよ!

強くなる云々は置いておいても、確かに遠征は大変ですがいつもと違うコース、違ったメンバーで競うのは楽しいものです。遠征なりのイベントやトラブルもまた良し。是非いろいろなレースにチャレンジして世界を広げてみて下さい。

以上、15-16シーズンのレース出場回数でした!

15-16レースいくつ出た?(1)

>>> 追記@2017/4/9
後で気付いたのですが、本記事のデータについては「シーズン中に1回もエントリーしていない選手」はカウントされていません。よって平均値などは「アクティブな選手だけでカウントしたデータ」になっていますのでご注意下さい。
<<< 追記ここまで

「今シーズンは20ぐらい出たかな〜。流石にシーズン途中で疲れたわ。」というエリート選手のコメントを聞いたりします。竹之内君なんかはヨーロッパで週1以上のペースでレースをこなしているそうですが、ここ日本でも大会が増えてきてレースには困りません。

確かにメインに出場するシリーズ6だとして、他のシリーズ3戦を3つ、でかい大会を3つ、イベントを2つで20に届きます。しかし実際のところ、選手はどれぐらいレースに出ているもんなんでしょうね。というわけでデータ編始まり始まり〜。

まだ16−17が終わっていないので今回は15-16のデータを使用します。JCX サイトや各地域からのデータを集めて集計。それ以外のレースは含めず。

レーススケジュール

9/12から3/27までの6ヶ月間には週末が29。そのうちレースが無い週末は4つ(9月3,4週、1月1週、3月2週)なので、全国飛び回れば25レースには出られます。秩父や野辺山などは2daysなので実際にはもう少し増えます。

しかし全国行脚は無理ですので、例えば関東でマックスに出る(東北、信州もカウント)とすると秩父x2、信州、宇都宮茨城,,, と3/27の茨城まで数えていくと27レース!こんなに出られるのか。

20レースなんて余裕?

実際のレース出場数

さてそれでは実際には1シーズンでどれぐらいレース出ているのでしょう。

全部カウントするのは辛いので、Elite, CL, Masters の選手だけカウントします。カテゴリー所属は15-16シーズン最後、つまり2016/3/31で判定。ジュニア選手は C2 所属していても CJ とか走っててそのレース数など含んでいるかも、ということで。ま、カテゴリー分類はおおよそってことで。

全日本選手権や年代別、関西の第7.5戦、Exhibition も含ませました。

まずはおっちゃんクラスから。

Masters

マスターズの一番下、CM3 から行ってみましょう(※本当の一番下は CM4)。450人、出場レース数の平均は4.02。

Category Masters-3

入り口のクラスということで1回だけ、というのが多め。選手の1/3を占めます。

選手コードの頭のアルファベットでも分けてみましょう(TMP- などの番外編コードな選手除く)。といっても CCM だからといって信州住まいとは限らないのですが、1つの指標として。ちなみに昔っからシリーズを開催している KNS と CCM の選手人数が多いです。

見にくいのでレース4以上のみ。

Category Masters-3(4レース以上/選手コード記号ごと)

やっぱりというか関西多いですね(えんじ色)。関西ではシリーズ10レースぐらいまとめてエントリーの仕組みがあります。もともと安いエントリー料がさらに低く、近い安い旨いの3拍子とくれば人数がおおいのにも納得。10レース以上出ている選手は割合としては少なめ。

まだエントリー的なカテゴリーなので熱狂的な数字では無いみたい。もちろん強い選手は上のカテゴリーに行ってしまうでしょうし。

Category Masters-2(選手コード記号ごと)

つづいて CM2 は132名、出場平均はぐっと増えて7.11レース。にしても相変わらず関西多いな〜。最近大規模に開催している東海の人数が目立ってきています。

CM3 と違って「1レースしか出ない」という選手はほぼ居らず。関西シリーズ全部出る、という選手が多そうな分布ですね。

Category Masters-1(選手コード記号ごと)

前2つのグラフと比べると、やっぱりトップカテゴリーは違いますね!106名の平均9.01レース。

相変わらず KNS が目立ちますが、関西シリーズ+他地域への遠征も、ということで1シーズン10レースは当たり前。逆に6レース以下しか出ない選手は少なめ。他地域の選手でも7レースは出るぜ、というのが固まっていますね。

女子 CL

続いて女子。CL3 から順に行ってみましょう。

CL3(選手コード記号ごと)

こちらも入門クラスというわけで1回のみの選手が多め。湘南 (SHN) が多目ですね。90名、平均2.27レース。

流石に4レース以上出ている選手は少なめですが、CL3 はレース時間が短く、ハマってきたらより長く苦し楽しめる CL2 に移行するからでしょう(昇格条件ないし)。

CL2(選手コード記号ごと)

JCF ライセンス無しで走れる CL2 は 125名、平均4.14レース。依然として1回だけ〜の参加者も多いですが、関西シリーズのおかげもあって10回近く走っている選手もちらほら。やっぱり7回が多いのが不思議。

水色が目立つことから幕張、お台場の人気が伺えます。

CL1(選手コード記号ごと)

さて、Women のトップカテゴリー CL1 は母数が少なく46名ですが、その平均は9.00。さすが〜。圧巻の18レース出場は Liv の武田選手。シクロクロス専門の選手として頑張っています。

全体的な分布としても1,2回のみという選手も多少居るものの、殆どの選手が10レースほど走っています。男子と異なり CL1 は比較的昇格条件がゆるく、逆にやる気のない選手は CL1 には上がってこないので当然といえば当然。しかしグラフの形がハッキリと分かれていて面白い。

それからこれまでの他のカテゴリーと比べると KNS な選手一辺倒では無いようです。

今日はここまで

さすがに20レースはありませんでした。

下位クラスはやはり参加回数が少ない選手が大半でしたが、CM1, CL1 ともにトップカテゴリーの選手は年間7〜12ほどのレースをこなしているようです。4ヶ月で12レースとすると、3レース/月。体力的なところを考えても妥当なところかな?

さて、次回は Elite とまとめを予定しています。C1 選手はどれぐらいレースをこなしているのか、20レース以上出ている猛者は果たして本当に居るのでしょうか???

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UCI Point Racer データ(男子編)

前回に引き続き、UCI ポイントを持っている選手について見てみましょう。今回は男子 Elite。UCI ポイントランキングは 2017/2/4 のものを使用しました。

それでは早速行ってみましょう!

国別選手数

女子 UCI ポイント保持者は480名だったのに対し、男子では619名。もっと多いかと思いましたが。

女子 Elite ではアメリカが多くて、ベルギーが意外と少ないという結果でしたが、さて男子ではいかに。ということでまずは国別に人数集計してみましょう。

男子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-4(国別)

※人数が20名に満たない国は「その他」に合算しました。

アメリカがやっぱり飛び抜けて多いですね。国内での UCI レース開催数が多く、競争相手がいないためでしょう。これは女子とかわらない傾向。

そして2位はベルギー!女子人数は少なかったのですが、やはり華の男子 Elite。周辺国の選手がこぞってやってくる環境ですが、やはりヨーロッパのドンとして人数を揃えています。

3位はフランス,,, あれ?ベルギーのライバルのオランダだと思ってましたが、オランダは24名。ベルギーの半分もいないぞ。フランスはベルギーに接している分、ポイント獲得の機会も多いのでしょう。Under23 などでは前の方で展開しているのをみますが、男子 Elite では目立って強い選手は思いつきません。やっぱりロードの方が盛んなお国柄なのでしょうか?

ベルギー、フランス以外を見てみると20〜30人でおおよそフラット。「その他」の人数も居ることから「飛び抜けて強いのはいないけど、世界各国ともそこそこ強い選手が平均的に居る」ってところでしょうか。

次は上位100名。

男子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(上位100名のみ/国別)

来たっ、ベルギー!なんと56人中25人が100位以内。プロも多いし、ガチで走っている選手率が高いってこと。当然25%だから、4人に1人はベルギー人かよ。

アメリカはまあこんなもんかな、ってところでノーコメント。

先程目立たなかったオランダですが、面目躍如の3位の人数。やっぱりシクロクロス大国でした。人数的にはベルギーには劣りますが、若い選手の割合が多いのが◯。

フランス、スイス、チェコ、そして謎の(笑)スペインがある程度人数を揃えていますが、他はそこそこの人数。日本は Anchor の沢田時選手が77位、BLITZEN の小坂光選手が83位。ちなみに Toyo の竹之内選手は227位。国内レースでの不調がランキングに響いたようで、17-18シーズンの復活を期待したい。

年齢別選手数

さて、青と黄色で U23 とそれ以外のオッサンベテランを分けてきましたが、女子とはちがって意外と黄色の U23 選手数がそれほど多いというわけでは無さそうですね。

同じようにグラフを作ってみましょう。

男子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(年齢別)

Tankograd Central(自転車研究所) からのネタですが、54のところでグラフが持ち上がっているのは我らがスワコレーシングの帝王、小坂正則選手。ちなみに2位(?)は49歳でその差5歳。若い選手のためにも、親父の星としてもこれからも頑張って欲しいところ。

さて、まずは全体人数(青線)を見てみると、女子とおなじく Under23 の世代が最も多くなっています。そこからは全体的にはダラダラ~と減っていきますが、27歳で謎の落ち込み。兵役とかの関係?30付近でも落ちこんでいますが、三十路を迎えて人生考え直す頃合いなので何となく分かる気がします。

トップ100名(黄線)では、U23 世代は比較的少なめになっています。女子とは異なり、ベテラン選手の層も厚く、すぐには成績を出せるほど甘くはない、ということでしょう。

そしてやっぱり27歳での謎の落ち込み。理由はやっぱり不明。

全体的には「強いわけではないが、次の世代を担う選手が沢山活躍している」という、競技スポーツとしては良い傾向が見られます。

Under23 選手数

さて、最後に女子も併せて、U23 選手の割合を見てみましょう。

Under23 選手数割合(ランキング、地域ごと)

女子では U23 の割合が地域ごとで大きく異なっていす。

しかし、男子では似たような傾向(つまりヨーロッパでは U23 選手が多く、それ以外では少ない)が見られますが、その差は大きくはありません。

トップ選手100名中の U23 選手割合は21% (UCI Top100)。これを見ると男子では「強い国は若い選手が多い」わけではないようです。むしろベテラン層が厚いとみることもできます。もちろん、女子では U23 が17歳からだったり、男子のほうが競技として盛んである、というのも要因ではありますが。

まあ、男子ではそれほど問題視しなくてもよさそうです。概ね2〜3割が U23。

まとめ

以上、男子 Elite の UCI ポイント所持者について見てみました。

やっぱり日本の C1 の選手構成と比べると若い選手が多いという点が大きな違いでしょうか。

C1と男子 Elite UCI ポイント保持者の割合

日本国内として15-16の C1と、UCI ポイント保持者@2017/2/3 について、年齢構成を並べてみました。

ほぼ真逆の傾向ですね。C1 は38〜43ぐらいの年代がごっそり。シクロクロスだけでなく、MTB も強い選手が多いイメージのある世代です。

ただし、やっぱり次世代となる若い年代が少ないのは競技スポーツとしてはバツ。(毎度の結論ですみませんが。)まあ特殊なスポーツって広がらなければただのマニアック&マイナー競技で終わってしまいますから、そうならないようにどうやって盛り上げていくか、巻き込んでいくかは考えていくべきでしょうね、

以上、UCI Point 所持者、男子編でした!

UCI Point Racer データ(女子編)

今回のネタの着想は Tankograd Central(自転車研究所) より頂きました。日本選手の UCI Point についてもまとめられています。UCI のページで UCI Point のランキングに国やら年齢やら載ってるとは嬉しいですね(誰が?)。早速まとめてみましょう。

まずは予備知識を。UCI Point は52週のローリングランキング、と表現されます。規定としてはシクロクロスの競技規則の5.2.003あたりに見られますが、要するに

  • UCI レースでの獲得ポイントを積み上げて多い順に順位を付ける
  • 1年以上前のポイントは加算しない
  • ランキングは UCI の発表によって更新される(発表が無ければ順位変動はしない)

というものです。何が言いたいかというと、UCI の発表があるたびにドンドン変わっていくランキングで、今日123位、明日456位、明後日222位ってこともあり得るわけです。本記事では 2017/2/3 時点でのデータを利用しています。世界戦が終わった直後だから、ちょうどいいかな?

今回は女子 Elite を見ていきましょう。

国別選手数

UCI ポイント持っているからと言って「強い国」だとは限りませんが、1つの指標になるでしょう。というわけで国ごとに UCI ポイントを持っている選手の人数をカウント。

女子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(国別)

人数が10名以下の国は「その他」に合算(*1)。

アメリカが飛び抜けて多い77名。これは純粋にアメリカ国内の UCI レース開催数が多い、それから国外からの参加者も少ないため、ポイントも奪われにくいからでしょう(参考→17-18 UCI カレンダー)。

逆に大国ベルギーが21人だけ!オランダより少ないは分かるとしても、シクロクロスにはアウェー感のあるイタリア、スペインよりも少ない数になっています。

考えてみると、確かにワールドカップなど UCI レース開催は多いですが、周りの国から遠征してくる選手も多いためポイント獲得争いが熾烈なのかもしれません。それとも女子は意外と人気ないのか?

続いてさらに強い選手ではどうよ、ということで UCI ポイントランキング上位100名で見てみましょう。

女子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(上位100名のみ/国別)

割合としてはアメリカとその他、それからスペインが減。フランス、ベルギー、オランダが目立っていて、全体的にはそこそこ僕のイメージどおりという印象。

日本の4名は坂口(59位/U23)、武田(74位)、與那嶺(82位)、今井(93位)。武田が中国で UCI ポイントを獲ったぐらいで、後は日本国内レースで稼いだポイントでの順位。UCI ランキングがスタートの並び順に影響してくるので、意外と稼げているようです。

*1: UCI ポイント所持者10名以下の国は以下の通り(Elite人数-うちU23人数)

  • アルゼンチン (1-0) ←どこで UCI ポイントゲットした?
  • オーストリア (10-2)
  • チリ (3-0) ←どこで(以下同文
  • デンマーク (10-4)
  • エストニア (7-3)
  • フィンランド (6-2)
  • ハンガリー (7-2)
  • アイスランド (2-1)
  • アイルランド (10-0) ←イギリス近い
  • ラトビア (1-0) ←ごめん、どこだっけ?
  • ルクセンブルグ (7-2)
  • ポーランド (10-5)
  • スロバキア (9-6) ←U23多めで◯

年齢別選手数

ここまでの2つのグラフをみると、意外と黄色のグラフ、つまり U23 の割合が高そうだ、というのがわかります。男子 U23 は19〜23なのに対し、女子の Under23 は17〜23歳。その分だけ男子より U23 選手数が多くなります。

年齢ごとの UCI ポイント所持者人数を数えてみましょう。

女子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(年齢別)

なんと Under23 以下が多い!高校生年齢の17,18がもっとも多く、大学生年代が続きます。25歳の凹みは「就職したら一段落」?その後も競技を続ける人は35歳ぐらいまで、と人生の縮図が見えそうなグラフですね…

女子 Under23 のレースが Elite とは別口で開催されることはほとんどなく(*2)、U23 の方がポイントを稼ぎやすい、というわけではありません。純粋に人数が多いのでしょう。

上位100選手のみ(Top100-)で Under23 に注目してみると、さすがに割合そのままとは行きませんが、やはり23以上の年代よりも選手層は厚いように見えます。

*2: ナショナル選手権で女子 Under23 が開催されている国も結構あって、16-17シーズンの U23 レースは19レース(世界戦など含む)。

Under23 選手数

1番最初のグラフを見返してみましょう。

女子 Elite UCI ポイント保持者@2017-2-3(国別)

チェコから左はヨーロッパ。それより右がそれ以外。眺めていると、

「右の方青いところが多くね?」

ってこに気づきます。 つまりは U23 が少ない。逆にヨーロッパは U23 が多く、もしかして半数以上?というわけで U23 の選手数の割合を出してみると、

UCI ポイント所持者における Under23 選手数割合(ランキング、地域ごと)

おっと、本当にヨーロッパ半数以上が Under23 でした。

それに対して欧州以外は約2割ぽっち。日本も全18人に対して U23 が3人で16.6%と最低レベル。こんなに違うものか…

競技者目線では「やはり若い選手が多い方が」と考えてしまいますが、それでは毎度なので、今回は視点を変えて考えてみましょう。

ヨーロッパ以外のエリアで Under23 が少なく、それより上の選手が多い。ということは高校・大学を出て、就職して結婚してと人生が進んでいってもシクロクロスを続けられる環境・社会が整っているということでは無いでしょうか。ヨーロッパではスポンサーの付いたプロは多いが、アマチュアレーサーはそれほど多いわけではないと聞いたこともあります。シクロクロスってお金かかりますし。

楽しく続けられるのっていいことですよね!個人的には全日本取れなかったから全部おしまい、というのもキライじゃありませんが、アマチュアスポーツとしては日本、アメリカともに悪くない感じで広まっていて、年齢が進んできてもチャレンジできるようなスポーツになりえているのかなと思います。

ま、もちろん次の世代が増えて世界で活躍して欲しい、という願望はみんな持っていますが、ね。

まとめ

以上、女子 Elite の UCI ポイント所持者について見てみました。

U23 選手数以外の点では、ベルギーの選手が少なかったのが意外でしたね。少数精鋭なのでしょうか。確かにベルギー男子ほど圧倒的では無いですので、まあイメージどおりかもしれません。

次回は男子!さてはてアメリカ、Under23 の選手割合はどうなることやら。

17-18 UCI カレンダー

UCI 世界戦で盛り上がっていましたが、ひっそりと 2017-18 シーズンの UCI レースカレンダーが発表されています。

http://www.uci.ch/cyclo-cross/calendar/
(上部のバーにある「Season▼」で 2018 を選択すべし。)

日本国内

まずは JPN から見ていきましょう。17-18の UCI 指定のレースは8つ。UCI レースは3つ増えました。*付きが新しく UCI になったレース。

  • 10/9 * 茨城シクロクロス取手ラウンド
  • 10/17 東北 CX Project 寒河江ラウンド
  • 11/4 * Starlight-cross(幕張)
  • 11/17 関西シクロクロスマキノラウンド
  • 11/25 Rapha Supercross 野辺山-Day1
  • 11/26 Rapha Supercross 野辺山-Day2
  • 12/3 * 宇都宮シクロクロスシリーズ
  • 12/9-10 全日本選手権(長野南牧村)

UCI ポイントが稼げるレースが8つも国内にあるなんて、いい時代になったもんだ。宇都宮はろまんちっく村だったはず。増えたレースはいずれも関東圏。

ちなみに全て Category-2 の UCI レースなので、10位に入らないとポイントはもらえません。それでもポイントをより多く積み重ねれば、ヨーロッパ行ったときでもポイントのお陰でスタートで前の方に並べます。特に C1 選手は頑張りましょう!

おとなり中国

海外遠征で、といっても本場ヨーロッパは遠い。しかし近年はお隣さんの中国でも UCI レースが開かれています。日本選手も選手団を組んで出場していますね。CHN で調べてみると3レース。

  • 9/3 “Qiansen trophy” Fengtai Changxindian(北京市中央部)
  • 9/6 “Qiansen trophy” Yanqing(北京市北西部)
  • 9/10 “Qiansen trophy” Luoyang WanAnShan(河南省西部/中国中央少し東寄り部)

Qiansen(キアンサン)は中国の体育施設の業者だとか。Qiansen trophy は日本語なら「鈴木杯」って感じ?

随分頑張って開催していますね。残暑の時期なのがキツイですが、立派なセレモニーがあったり、空港までバスでのお迎え付きだったりと結構至れり尽くせりなレース。

そして驚くことに、3つのレースともに Category-1 クラスの UCI レースになっています。Category-2 と比較すると開催側の要件が厳しくなりますが、獲得できる UCI ポイントもアップ。もちろんそれを狙って強い選手が来てしまうので UCI ポイントゲットはどのみちイバラの道なのですが…

データ編

では UCI カレンダー全体でデータをまとめてみましょう。まずは月ごとのレース開催数から。ちなみに1月末の世界選手権についてはカレンダーに掲載がありませんでした(2017.2.1時点)。

2017-18 UCI レース開催数(月ごと)

「その他」に分類されているのはナショナル選手権に割り当てられる CN(Category National?) と大陸選手権 CC(Category Continental?) の2つ。Category-1 レースは45、Category-2 レースは88。CC なレースは Pan-american大陸チャンピオンシップとヨーロッパ選手権の2つ。

1月末に世界戦があるので、それに向けて盛り上がっていくかと思いきや、10月の開催が最多。1月は世界戦の週には UCI レース設定しないので、数としては少なめ。2月は残り火の感。

シーズン全体としてはワールドカップやらプレスティージュやら UCI レースこなしていって、ナショナル選手権やって→世界戦できれいにストンと終わるというきれいな形。日本では全日本選手権は早くて12月の第2週ぐらいにやるので、そこが山場のようになってしまっていて、以降の盛り上がりが今ひとつな感があります。どうせ暇だし正月過ぎにでも全日本やれば?

サマークロスかよ!とツッコミたくなるのが8月の3レース。ですが、実はこの3レースはいずれもオーストラリアのもの。南半球の8月は6ヶ月引けば北半球の2月に相当、ってことでシクロクロスには悪くない時期。しかし南半球の選手はコンディショニングが大変だ(ほとんど見たこと無いけど)。

次は国ごとにまとめてみましょう。

2017-18 UCI レース開催数(開催数)

UCI を開催しているのは上のグラフの20カ国のみ。何故かベルギーなどはナショナル選手権の UCI 設定がなかったりします。

まず目を引くのがベルギーとアメリカ。アメリカの方がレース多いじゃないか!でも UCI Category-1 レースの開催数ではベルギーが圧倒的。流石です。

いろいろ発見があって面白いですね。箇条書きでどうぞ。

  • オランダは少なめの7レース。イメージと違うなあ。
  • 逆にスペインが意外と多めの8レース。イメージ無いなあ(苦笑)。(*1)
  • ドイツ少なすぎ(1レース)。強い選手居たのに。
  • 意外とイギリスでも開催されている(7レース)
  • フランスでもちゃんと開催されている(7レース/ Category-1 が4レース)。
  • スイス(11)、チェコ(10)はイメージ通り。

で、改めてグラフを平たく見てみると、日本の UCI レース開催数8というのは実は5位タイなのです!Category-1 のレースが無いのでちょっと格好がつかないですが、世界のいろいろな場所の Cyclocross 関係者が日本に注目している、というのにも頷けますね(*2)。

本場ヨーロッパから見れば日本は中国とともに極東の孤島なわけですが、強い選手がモチベーションをもって集まるようなレースが増えていけば自ずとレベルも上がっていくでしょう。もちろん、大きな手間をかけて UCI レースを開催してくれるオーガナイザへの感謝も忘れずに。

ただ、1つ前の記事にも書きましたが、UCI レース開催数ではトップのアメリカですが、Elite Men の16-17の成績はいまひとつ。コースがワヤだったというのもあるかもしれませんが、やはりヨーロッパのレベルには劣っているのかな、という印象。

井の中の蛙になるリスクは日本も同じです。もちろん UCI ポイントがまともにあって、まともな位置からレースがスタートできるのは良いことですが、実際に本番(要するに世界戦)で戦い、成績を出すには「選手が強い」というのが絶対条件です。UCI レースを増やすだけではなく、それによっていかに選手のレベルアップをしていくかが今後の課題となるでしょう。

以上、UCI レース数からシクロクロスの世界情勢(?)と日本を考えてみました。

*1:(追記)これを書いた時点ではスペイン?と思ってましたが、男子 Under23 で Felipe ORTS LLORET が2位。ダークホース的な扱いだったけど。
*2: お台場とか結構有名らしい。

16-17世界戦データ

世界戦見ましたか?女子 Elite が激アツ展開で面白かったですね。

※本記事中にレース内容のネタバレあり。

さて、その世界戦を振り返ってみましょう。男子 Elite ではベルギー Wout VAN AERT 君とオランダの Mathieu VAN DER POEL の若手の激突だったり、女子 Elite はシクロクロスから離れていた Marianne VOS が再度世界王者を穫れるかが注目されました。

というわけで、今回は年齢やら完走率やらを見ていきます。ネタとしては UCI のリザルトページなどから。

本文中に「順位あり」という表現が出てきますが、出走データが取りづらかったので。要するに DNS, DNF, 失格の選手は入っていない人数、逆に言うと完走とラップアウトされた選手人数の合計。おおよそ全体人数と考えていいです。

人数データ

まずは基本的なところから見てみましょう。女子 Elite。

出走人数43名
順位あり(完走+ラップアウト)37名
完走29名
完走率67.4%

意外と完走率は高い。日本人は3名中1名完走。もうちょっと頑張りたい。次に男子 Elite。

出走人数64名
順位あり(完走+ラップアウト)60名
完走29名
完走率45.3%

こちらも思ったより完走率高いですね。日本人選手3名はいずれも完走できず。

年齢

まずは年齢から。気になる選手をピックアップ。多分実年齢ではなく、CX 年齢表記だと思います。

  • Wout VAN AERT: 23歳/ベルギー
  • Mathieu VAN DER POEL: 22歳/オランダ
  • Lars VAN DER HAA(通称ワンコ): 26歳/オランダ
  • Laurens SWEEC: 24歳/ベルギー
  • Jeremy POWER(日本にもよく来るよ): 34歳/USA
  • Kevin PAUWEL(寡黙な職人): 33歳/ベルギー
  • Lars BOO(元世界チャンプ): 32歳/オランダ
  • 小坂光 29歳/日本
  • 沢田時: 23歳/日本
  • 前田公平: 23歳/日本

小坂選手ももうすぐ三十路か〜、というのが一番印象強かったりしますが、世界トップを争っている2人は若いですね。Mathieu 君は Under23 に出られる年齢だし。

続いて女子,,, と思ったけど語れるほど女子の選手を知らないや。アルカンシェルを取りまくっている Marianne VOS 選手は 30歳。

さて、グラフ作ってみましょう。まずは女子 Elite の平均年齢。

16-17 世界戦 女子 Elite の平均年齢

誤差範囲がぶっ飛んでるのが目立ちますね。55歳は地元ルクセンブルグの Suzie GODART 選手。このレースが引退試合だそうで(cyclowired より)、完走はなりませんでしたが難コースに挑む心意気に拍手!お疲れ様でした。

16-17 世界戦 女子 Elite の年齢分布

20代後半が多め。後述の男子と比べると30代が比較的多いかなという印象。

さて男子 Elite。

16-17 世界戦 男子 Elite の平均年齢

女子よりちょっと低めでまとまっていますね。最高齢はデンマークの Joachim PARBO 選手の43歳。完走ならずの45位。平均値は競技スポーツとしてはいいとこな感じです。

16-17 世界戦 男子 Elite の年齢分布

30歳以下がおおよそ2/3を占めています。特に「〜25」は Under23 を含まないことを考えると実質的には23,4,5の選手がごっそりいる事になります。

Nys 様のイメージがありましたが、30代の選手が多いというわけではないのですね。

国ごと人数と完走者

国コードが入っているので、国ごとで分けてみましょう。グラフが見にくくなるので、順位あり人数が1名以下の国は除去。X 軸はスタートリストのならびを左から(つまり15-16 世界戦で成績が良かった国順に並んでいる。)

16-17 世界戦 女子 Elite の人数と完走者

レースでも目立っていましたが、アメリカが最多人数。フランスとカナダはきっちり完走者を出しています。オーストラリアは南半球からお疲れ様。

16-17 世界戦 男子 Elite の人数と完走者

男子はさすがのベルギー。あまりイメージが強くないスイスは5名完走。上位に食い込めるかがこれからの課題か。ドイツは10位にも入ったし、地味だが堅実。

それに対してアメリカ男子、頑張れよ!UCI ポイントはアメリカの国内レースで稼げているけど(=出走人数は多くなる)、レベルがヨーロッパに追いついていないのかもしれません。カナダもしかり?

ちなみに男子 Junior で表彰台を独占したイギリスは、出走は FIELD Ian 選手のみで37位完走ならず。Junior で優勝した子もインタビューで「シクロクロスを続けるかを迷っている」と言っていたらしいが、やっぱり人気のあるトラックやロードに行ってしまうのだろうか。

まとめ!

  • 年齢平均は30歳ちょい前
  • やっぱりベルギー強し
  • アメリカ Boys ガンバレ…

以上、世界戦を数字から眺めてみました!

トップ選手って何歳くらい?

前回投稿ではCX年齢について見てみました。では、今度は実際の話で、C1 の選手っていくつくらいなんでしょうね?

Shimano の横山や BS の沢田など若手も目立っているし、BLITZEN 小坂光・東洋竹之内の2名がレース界を引っ張っています。一方でスワコの帝王もまだまだ現役だし、中堅どころでもカドタ、ゴウダ、サイトウなど、40そこそこの選手も沢山いるようにも思います。実際のところ、どうなんでしょうね?

というわけで 2015-16 のデータについて集計集計。年齢はリザルトに記載されている UCI コードなどから取得。生年月日がわからない選手は集計から除外。以下では年齢は全てCX年齢で表記しています。

まずは重鎮様をチェック。

スワコの帝王が一番上だと思っていましたが、上には上がいるもので、パインヒルズ90のマスダ選手が最高齢。2位村上建具のイノマタ選手。3位は帝王小坂を含む3名。

さて、まずは平均年齢から。

C1 平均年齢

C1 全選手の平均は35.12歳。

… 想像していたより高いですね。シクロクロスの競技特性考えると30過ぎぐらいが脂の乗った時期だと思うのですが。上位30名の平均をみると31.87歳で、やはり上位選手は若めです。

次に、選手を JCX ランキング、AJOCC ランキングの値から順位づけして並べて、20位ごとに平均年齢をとってみました。

C1 順位範囲ごと平均年齢

40位ぐらいまでが比較的若く、150位近辺にはおっちゃんが集中しています。200位ぐらいに謎の凹み。これはなかなか上位に行けない若い選手が固まっているのでしょうか。

次に、年齢ごとの選手数を見てみましょう。

C1 年齢ごと人数

40代周辺が随分と多いですね〜。競技者の主体となるべき30歳以下の選手割合は31.4%で、スポーツとしては寂しい数字。ちなみに U23 は18名(*1)。

流石に上位の方の選手は若い?かな?

C1 年齢ごと人数(上位100名)

上位100名で集計してみました。比較的若い方にシフトした感じですが、依然として30後半多し。

C1 年齢ごと人数(上位30名)

上位30人で集計。25以下が元気なのは丸ですが、中核のアラサーの選手が少ないのがやはり気になりますね。

まとめ

泣く子も黙る C1 カテゴリー、30歳を超える選手がかなり多いことがわかりました。また、40代以上も一定数おり、若いもんには負けんのおじ様達が頑張っているようです。

逆に言うと若い選手は強いが少ない。確かに「食っていける」ようなスポーツでもないので、社会に出たばかりの若い世代には難しいのかもしれません。しかし競技スポーツとしては次の世代を担う選手がいないというのは寂しいこと。シクロクロスの魅力をうまく広めて、若い選手を受け入れるような場ができてくれば、もっと盛り上がるのかなと思います。

以上、C1 の年齢のお話でした。

*1: なぜか Junior に該当する選手も C1 に居たのでグラフと数字がズレている。

そんなリザルトで大丈夫か?C1編

いよいよデータ編の本題、C1 選手ってホントに強いの?どのくらい強いの?を見てみます。

が、最初にちょっと愚痴ります。本題に行きたい方は「C1 昇格者リザルト比較」まで PageDown してつかーさい。

前回投稿について、SNS 上で「くだらん」というコメントを見かけました。

確かにくだらない記事ですね。記事タイトルも煽り気味だったかもしれません。ただ、数字という視点で見てみたらどうなんだろうね、という意図で書いたのであって、C3 からやりなおせとか言いたいわけではありません。AJOCC が設定したルールから外れているわけではありませんしね。

実際、選手ピラミッドの視点からでは C2 人数はむしろ足りないぐらいですし、1大会1レースに限定されるべき C1 ほど何のかんのツッコミが必要なカテゴリーでは無いと思います。(というか今回の C1 編がメインで、C2 はついでにやってみた的な)。

しかし、まあ、人格を否定されるのは悲しいですね…

数字を眺めることで見えてくるのもあると思うので、これからも記事は書いていこうと思いますが、暖かく見守って頂ければと思います。

さて、、、気を取り直してメインコンテンツに行ってみましょう!

C1 昇格者リザルト比較

能書きについては前回投稿の冒頭を御覧下さい。要約すると以下。

  • AJOCC のルールを考えると昇格しにくく、残留しやすい。
  • C1 に残留している選手は本当に C2 の選手より強いの?
  • じゃあ、C2 から C1 に昇格した選手のリザルトを眺めてみよう。

C1(Category-1) といえば、全日本や UCI レースへの参加権も与えられる、名実ともに日本シクロクロス界のトップカテゴリー。例えばニュースサイトなどでも下位カテゴリーとは扱いが天と地ほどあるし、観客の注目度も CL1 や CM1 などと比較しても頭一つ抜けている。当然にみんなが憧れるカテゴリーである。

では当然に選手は強い、はず。少なくとも、C1 選手は C2 から上がりたてのペーペーより強いはずだよね?(←ちょっと強引)

というのがテーマです。

  • 2015-16シーズンにC1に昇格した選手について、
  • 昇格後のレース(15-16シーズン内の最大4レース)のリザルトをピックアップ
  • リザルトについては完走したもののみ利用(DNS, DNF, DNQ など含まない)
  • たまに化物クラスの選手のリザルトが混ざっているが、メカトラリザルトと相殺(平均に影響しない)と考えてそのままカウントする。

順位

順位から見ていきましょう。

C1昇格直後の獲得順位カウント

35位の谷をはさんで2つの山がありますね。意外と30位ぐらいまでに固まっています。

15-16シーズンは出走人数により昇格者は最大3名。また、昇格対象者が若すぎる場合には繰り上げということもあり、昇格者と一口に言っても様々。C1 へ昇格時の順位を1位、2位、3位以下で分別してグラフにしてみましょう。

C1昇格直後の獲得順位カウント(昇格時順位ごと)

さすが1位昇格者は順位が高めですね。逆に3位以下昇格者では1〜5位を獲った選手はおらず。平均順位は2位選手と3位以下選手でひっくり返っていますが、大きな意味は無いと思います。

順位%

しかしやはり順位ではよくわかりませんね(出走人数によって重さが異なってしまうので比較対象になりにくい)。順位%にいってみましょう。

C1昇格直後の獲得順位%カウント

ほぼ右上がりのきれいなグラフです。さすがの通称”化け物クラス”(*1)。C1 新参者が簡単に上位に食い込むのは難しいようです。

だがしかし、一番右側。90〜100%の箇所だけが凹んでいます。これはつまり「新参者がビリケツ争いをしていることは意外と少ない」ということでしょう。先程と同じように、昇格時順位で分けてみましょう。

C1昇格直後の獲得順位%カウント(昇格時順位ごと)

明暗くっきりですね。これは面白い。

1位昇格者は全体に値が分散していて「半分より上」の成績もそこそこありますが、2位と3位以下の選手では値が60%寄り右側に集中しています。平均値も1位昇格より+20%。

1位昇格者の平均値はおおよそ半分の51.66%、つまり平均すれば、中ほどの順位を獲っていることになります。

そして16-17シーズンからは C1 への昇格者は1名に限定されました。ということは上のグラフの1位昇格の選手しか居ない(*2)ことになるので、16-17には C1 選手の半分近くは新参者の後塵を拝してしまっている計算になります(*3)。

*1: 筆者は C1 昇格直後に「化け物クラスへようこうそ!」と先輩 C1 選手に声をかけられた。懐かしいなあ。
*2: 正確には繰り上げ昇格があるのですべての選手が1位昇格者とはかぎらない。
*3: 下位昇格者が減ったりするのでグラフの数字よりは若干マシになると思うが。その辺はざっくり予想。

走行%

走行%はレースで周回遅れになると値がつきません。「同一周回ゴールするならどのくらい?」というぐらいの基準になるでしょうか?

C1昇格直後の獲得走行%カウント

93%が目標値?

C1昇格直後の獲得走行%カウント(昇格時順位ごと)

うーん。よくワカラナイですね。平均値は昇格時順位ごとぐらいになっているか、ぐらい。

周回遅れをカウント

ついでに、周回遅れ(*4)をネガティブな成績としてみたらどうでしょう?というわけでカウントしてみました。数だけだとわからないので、昇格者の全リザルトに対する周回遅れリザルトのパーセントとして集計。

C1昇格直後の周回遅れ率(昇格時順位ごと)

これまた明暗くっきり。

昇格2位以下の選手では昇格後の半分以上のレースでラップされていた、ということ。ラップされるレースが続くのは結構こたえます。C2 でばっちり勝って大手を振って C1 に乗り込むぐらいが丁度良さげのようです。

まとめ

テーマ再考のネタとしては順位%の昇格時順位ごとのグラフに尽きるでしょう。

C1昇格直後の獲得順位%カウント(昇格時順位ごと)

オレンジだけ見れば良し。現状の C1 レースで真ん中より下のリザルトだと「なんだ C1、大したことね~じゃん」と C2 から上がってきたばかりのペーペーにナメられます。

やっぱり泣く子も黙るトップカテゴリー「C1」としては、プライドと脚でもって C2 からの新参者に厳しい現実を叩きつけるような走りをして欲しいなあと思います。練習がんばりましょう!

以上でした!

疲れたー。

そんなリザルトで大丈夫か?C2編

前回までは AJOCC カテゴリーごとの人数を見てきました。Elite の選手数ピラミッドはけっこう寸胴な感じでしたね。できれば末広がりの方が好ましいのですが。

AJOCC の Elite の昇格・降格ルールは以下のようになっています。

  • 出走人数によって上位1〜3名が昇格(出走10名未満では昇格者無し)
    ※16-17シーズンからは C1 への昇格は人数によらず1名のみ
  • 降格はシーズン終了後に行われる
  • そのシーズンに昇格した選手は残留
  • 順位25%のリザルトが1つでもあれば残留
  • 順位66%以上のリザルトが3回あれば残留

残留はチケットが3枚必要で、25%なら3枚獲得、66%なら1枚獲得、という表現をする人もいらっしゃいますね。

昇格はレースという戦いを制しなければ無い、という実力主義。

しかし残留については数あるレースでチケットを3枚稼げば良い。これは昇格に比べれば結構ゆるい基準です。実際、より多くのレースに遠征していれば25%は難しくとも、66%のチケットを手に入れられる機会は少なくありません。もちろん脚は必要ですが。

そこで問題提起。

「随分前に昇格したけど、そのカテゴリーで走っているのは妥当?」

実際、いつもビリケツの方にいる選手でも毎年ちゃっかり残留している、というのはよく見かけます。

“妥当”というラインとして、「下位カテゴリーから昇格してきた選手」の昇格直後のリザルトを比較することで考えてみましょう。下のカテゴリーに落ちても勝てるの?上のカテゴリーの選手なんだから、下のカテゴリーから来た選手より強くて当然ダヨネ?ということ。

今回は C2 編(お楽しみの C1 は次回)です。集計方法は以下。ええ、頑張りましたとも。

  • 2015-16シーズンにC2に昇格した選手について、
  • 昇格後のレース(15-16シーズン内の最大4レース)のリザルトをピックアップ
  • リザルトについては完走したもののみ利用(DNS, DNF, DNQ など含まない)
  • たまに化物クラスの選手のリザルトが混ざっているが、メカトラリザルトと相殺と考えてそのままカウントする。

まずは順位。

C2昇格直後の獲得順位カウント

「ある順位をとったリザルトがいくつあるか」というグラフで、例えば11〜15位ならば35。

5〜20位ぐらいが多いようです。というものの、順位は出走60人と出走15人のレースでは価値がまったく違うので比較が難しいな…

というわけで、順位%で見てみましょう。

C2昇格直後の獲得順位%カウント

「ある順位%をとったリザルトがいくつあるか」というグラフです。

50%と90%に山(丘ぐらい?)ができていますね。前者は昇格直後でもそこそこの位置で走れているがトップ争いには関われていない選手、後者は C2 に昇格したはいいけどなかなか周りについていけない選手、といったところでしょうか。

グラフ左側の0〜20%の値は低く、C1 への門は甘くないことがわかります。とくに16-17からはC1への昇格者が減った影響で C2 に強い選手が残るようになり、C2 のレベルが上がっているとの噂もあり。

メインテーマにもどってグラフを眺めると、せめて現状レースで順位55%ぐらいのリザルトでないと C2 の選手としては示しがつかなさそうです。

走行%も見ておきましょう。

C2昇格直後の獲得走行%カウント

このグラフでは周回遅れのリザルトは含みませんが、「同一周回で走りきるならトップからどのくらいの脚の差?」という視点では有効かと。

91%の小山と96%の大山がありますが、順位%と共通の傾向?

C2 の選手としては平均値かつグラフがへこんでいる92%より上の走行%であること。90%以下のリザルトが続くようなら、かなりやべーと危機感をもちましょう。

まとめ

さて、C2 の皆さんいかがだったでしょうか。

ざっくりと「C2 選手として」の基準を決めてみると、現状レースで

  • 順位50%以下
  • 走行92%以上

というぐらいのリザルトが欲しいですね。ただ、上にも書いたように16-17になって C2 のレベルがガシガシ上がっているらしいので、数字としてはもうちょい下がるかもしれません。

個人的には、昇格直後でも順位50%程度が多いのに注目。C2 選手の1/3は新参者の後塵を拝している、という現状があるようです。

C2 選手は新参者に大きな顔をさせないためにも、レースを楽しむためにも、きっちりリザルトと向き合って練習がんばりましょう。

次回はメインディッシュの C1 です。

カテゴリーごと人数

さて、前回まで2015-16のレース参加者数を見てきましたが、今回はカテゴリーごとの人数を見てみましょう。

  • 2017の正月現在の人数をカウント。
  • よって C1 ならばシーズン開始時は-30人、シーズン終了時なら+30名ぐらいになる。
  • シーズンの中ほどなので人数バランスをそこそこ正しく表していると思われる。

Elite, CL のカテゴリーごと人数(2017.1.1現在)

特にC4なんかは登録されているけど出てない、という人を星の数ほど含んでいるので実際よくわからないですね。JCF やロードの実業団とちがって AJOCC はライセンス料払って登録して、という仕組みがないので(*1)、シーズンごとの登録人数はわからず、下位カテゴリーほど人数はアテにはなりません。

Elite の方はC1がおおよそ300人。JCX や UCI レースを行なうことを考えると、少し多いかなという印象です。C2 もおおよそ同数で、こちらはもうちょっと多くても良い?

CL1 は85人。全国でこの数字なので、やっぱり寂しいですね。

合計人数自体を比較すると、CL は Elite の1/7程度。ですが、前回のデータと併せて考えると、女子の方が選手数に対する出場数は低く、Elite の方がより多くのレースに出ているようです。

次に Masters と CJ 以下。

Masters, CJ 以下のカテゴリーごと人数(2017.1.1 現在)

唯一、CJ 以下の少年少女カテゴリーは年齢に対してカテゴリーが割り振られている(ハズ)なので、人数はほぼ正しい値だと思われます。600人も居るんですねー。意外。

Masters はピラミッドとしてはきれいな形になっていますね。CM3 は走っていない選手も含んでいるのでこれまたアテにはならない人数ですが。

今回は以上、軽めのエントリーでした。次回は少し重めですよ!

*1: AJOCC レースに参加すると自動的に選手コードが割り振られ、登録される。