データ」タグアーカイブ

2015-16カテゴリーごと参加者数その2

前回に引き続き、15-16のカテゴリーごと参加者数を見てみましょう。今回はアンダー以下カテゴリーと CL、それからまとめです。

  • CL2+3の2/3をCL2として、1/3をCL3としてカウント。
  • CK1+2は半数をCK1へ、のこり半数をCK2としてカウント。

2015-16 アンダー以下、CL カテゴリーごと出走人数

レース数が66ぐらい(*1)なので、CL1 の1レースあたりの平均すると10人程度。レースとしてはちょっと寂しい。運営の都合上、CL2 や CM1 と混走(*2)が多いこともうなずけます。

CL2, CL3 のレースは地域によって開催の仕方が異なります。

  • 東海, 関西, 四国: CL2, CL3 で開催
  • 千葉: CL2+3 で開催
  • 湘南, 信州: 大会によってまちまち
  • その他: CL2 のみ開催

CL3 はレース時間が15分という設定で、レース!と意気込むにはちょっと物足りないのでは?人数が少ないし CL2 にまとめて開催、というところが多いようです。

ちなみに関西の CL 合計人数は830人で全体の47%。もはやノーコメント。ちなみに2位は信州の241人。関西 CL1 の1レースごと平均をとっても約20人と充実しています。

小学校1,2年生の CK1,と3,4年生の CK2がそこそこいい数字。熱血な親御さんが英才教育してるのでしょうか?

ですが、それより上のカテゴリーの数字は少なめ。といってもCX年齢14歳(←だったはず)、つまり中2ぐらいからは Elite の C4 に出走できるので、U17とCJ(Category Junior) の2つのカテゴリーは不要といえば不要だったりします。U15年代が少ないのがちと気になるな…

まとめ

というか、最後にエリートの人数と比べたら、という視点で見てみましょう。ついでに関西。

2015-16 カテゴリーごと合計参加人数

親父クラスと CL はほぼ半数が関西ですね。毎度ながら恐るべし。

個人的には Masters が Elite の1/3もいる、というのが驚き。出場制限がかかることのある Elite(C4, C3) から鞍替えする選手も居たりするようなので、今後も増えていくかも?

比べて少ないのが女子と少年少女。確かにお金かかるし、泥々で汚れるし、マニアックな競技だし、気持ちもわからんでも無い。

ですが、やっぱりレースとして緊張感のある程度には人数が増えてほしいですね。

また、若い子たちが複合競技的なシクロクロスで様々な動きを体験するのは、「体育」という意味ではとても良いことです。ロードとピストではペダルを回す、という固定的な動きに終始してしまいますが、シクロクロスでは下りて乗って担いでランして。動きの種類が多くて◎。

だからと言って、はいそうですか、とは増えないのが世の常ですが裾野がドンドン広がっていくと良いですね。選手は各自魅力的たれ、ですヨ!

以上、カテゴリーごとの参加人数でした。

*1: レース数には全日本、年代別、プロローグなど含む
*2: C2, CM1 はレース時間が CL1 と同じ40分なので混走レースをしやすいという都合あり。

2015-16カテゴリーごと参加者数

さて、前回は地域ごとの参加者数をカウントしてみましたが、今回はレースのカテゴリーごとでやってみましょう。

  • C3+4, CL2+3, CM2+3, CK1+2については適当に集計
    (例: C3+4の 1/3はC3として、2/3はC4としてカウント。小数点以下切り捨て。)
  • 全日本はC1, CL1としてカウント。

今回はエリートとマスターズをみてみましょう。

2015-16 Elite, Masters カテゴリーごと出走人数

やはり入り口であるC4の人数が圧倒的。1日2レース開催もザラですから。

マスターズはレースごとのカテゴリーの配置が地域によって異なります。

  • 東海, 関西, 四国: CM1, CM2, CM3に完全に3つのレースに分けている。
  • 湘南, 東京, 中国: CM1とCM2+3の2レース
  • その他: CM1+2+3 でまとめて1レースとして開催。
  • CM4を開催しているのは関西のみ。

実は東海と関西のマスターズカテゴリーの参加人数を合計すると4,269人で、全体の75%を占めています。カテゴリーごとだと以下のような感じ。

2015-16 CM1, CM2, CM3 出走人数と関西、東海の割合

他地域のCM1+2+3(=646人)を合計しても関西のCM1の人数には届かず。恐るべしカンクロの親父人気。しかしマスターズは地域によっての開催レース形態が異なるので比較がしづらいですね…

次にエリート。

ちなみにC3+4の形でレースを開催しているのは東北、中国と信州の一部のみ。他の地域ではC3とC4に完全にわけられています。

(↓マスターズ挟んでしまったのでさっきと同じグラフ)

2015-16 Elite, Masters カテゴリーごと出走人数

注目すべきはやはりC1の人数でしょう。華のトップカテゴリーであり、ピラミッドの頂点ということではC2, C3より人数少なくなるべきですが、C2が2,416人に対してC1は3,273人。1つの大会でC1が2レース開催されることはありませんし、C2レースが無いということもほぼ無いでしょう。ということはやはり上記の人数比がそのままレース人数になっている、ということ。

地域ごとに見てみると,,,

2015-16 地域ごとC1, C2の参加人数

シクロクロスを長く開催している信州と関西での人数逆転が目立っています。他地域でもほぼほぼ C1=C2 ぐらい。

「随分と周りの知り合いがC1になったな」と思っていましたし、オーガナイザからも「C1が少し増えすぎた」というぼやきを聞いたこともあります。

実際の所、2015-16までは出走人数によってはC2→C1へ1レースで3人が昇格する、ということもあり(*1)、逆に残留についても、多くのレースに遠征して残留チケットを3枚稼げばOK、つまり登りやすく落ちにくいルールであったためにC1の人数が増えたのだと考えられます。もちろんシクロクロスへの参加人数が増えている、というのも大きな一因。JCX や UCI レースへの出走人数を考えると、今後はより厳しい昇格・残留のルールが設定されるでしょう。C2なら2レースに分割しても良いわけだし。

他のカテゴリーは併催(C3+4とか)があるので割愛しますが、必ず開催しているであろうC1とC2の1大会あたりの平均人数をカウントしてみましょう(*2)。

2015-16 地域ごとC1, C2参加人数の1大会ごと平均

東海は全体人数が多いにしてはC1, C2が少ないかな?AJOCC 加盟が最近のため、地元に上位カテゴリーの選手が少ないのが原因でしょうか。

東北と中国は少ないですね…やはり距離的な遠征のハードルを越えてでも来たいと思わせるような魅力的なレースづくり、加えて地元での選手育成が鍵となりそうです。

しかし僕が Cyclocross を始めたときにはC1,C2の出走人数が10人ちょっと,,, ということもしょっちゅうだったように思いますが、今なら40人程度の規模のレースが冬中開催されているというのはありがたいことですね。

以上、エリートとマスターズの参加人数を見てました。

次回は女子とキッズを見てみる予定です。お楽しみに!

*1: 2016-17 シーズンからはC1への昇格人数は1人のみとなった。

*2: 大会数は1日目にC2, 2日目にC1開催、といった形のは考慮していないので人数は少なめに表示されているかも。

2015-16の地域ごと参加者数

前回は「より細かく」と書きましたが少し視点を変えて、各地域の参加者数を見てみましょう。関西で1,000人に迫る参加者数が!というニュースを見たりしますが、他の地域も含めてどうなんでしょうね、ということで。

今シーズンはまだ途中なので、2015-16 シーズンが元ネタ。2日開催の大会については2大会としてカウントしています(お台場、野辺山など)。DNS 含む。

2015-16 地域ごと参加人数/地域名のあとの ( ) の数字は開催レース数(全日本含む)

やはり関西がとびぬけて1位。もうすぐ1万人に届くかという参加者数は流石の一言です…

続いて2位は東海。関東・関西の両エリアから遠征しやすいという立地が強みの1つ。日本版コクサイデとも言うべき砂地獄のワイルドネイチャープラザのコースも魅力的ですね。

3位は信州。強豪選手を多く排出し、コースも一筋縄では行かないようなテクニカルなものが多いという印象。遠征も比較的しやすいかな。

もちろん大会数が多ければ多いほど合計人数は多くなっていきますが、今度は1大会の平均参加人数を見てみましょう。こちらの値の方が、地域ごとの集客力を正しく表しているでしょう。

2015-16 地域ごと参加人数の平均/地域名のあとの ( ) の数字は開催レース数(全日本含む)

やはりというか、1位は関西。13レースも開催して、さらに平均で700人。

この関西の数字を見ると、小中学生カテゴリーの参加者は増やせると思いますが、タイムスケジュールなどの関係上、1大会では800〜900人ぐらいが限界でしょうかね。

2位東海。3位には関西クロスのメンバーが運営に関わっている四国。うどんに釣られて?

意外とシクロクロス東京の人数が低いように見えますが、これは幕張・お台場ともに 2days 開催になっていたため。純粋に今の316.5人を2倍すると633.0人となり、実は2位相当。

東北クロスは首都圏から遠いという地理的なネックのため、中国クロスは近くに関西というビッグシリーズがあったりで、1レースあたりの人数は少なめになっています。

しかし人数が少ない大会の方が知り合いが増えやすかったりもします。アットホームというか、人数が少ない分だけ距離感が近くなるからでしょうか。関東の人間だったので、東北 CX Project の大会にはしょっちゅう遠征していましたが、雪の菅生や競輪のバンクを取り入れたコース(*1)、猪苗代湖などの独特なコースと菅田オーガナイザのレイアウトもあり、選手としての経験値をかせぐ場としても、純粋にオフロードとしても非常に楽しかったです。オススメ。

平均の参加者数は360人。C1,2,3+4,CM,CL1,とその他2レース分やるとすると、1レースはおおよそ50人程度のようです。

さて、今回は地域ごとの参加人数という面から見てみました。

やはり関西が大きな人数を動かしているのが明らかになったのと、東海が(個人的には意外に)いい規模になってきているなというのが印象でした。地理的な問題もあるかもしれませんが、他の開催地でもまだまだ参加人数は増やせそうですね(*2)。

*1: 大和町のベロドロームだったか。参加した2度とも雪のレースでした。今は競輪バンクの面を張り替えたとかで、シクロレースはやっていないはず。いつかまた再開して欲しいレースの1つですね。

*2: 運営できるかは別。関西の運営体制はなかなか真似出来ない気もします。